詩人:はるか | [投票][編集] |
母さん、
私は子供の頃
母さんの布団に
潜り込むのが
大好きだったわね
いつも温かな
お日様の匂いのする
母さんの布団は
何故だか知らないけど
心がほかほかしたの
長い間 そんな事
すっかり忘れていたのだけれど
母さん、見て
この子たち
昔の私と同じ事してるのよ
この子達もいつか
気付くのかな
お日様の匂いは
母さんの匂いだって事に
詩人:はるか | [投票][編集] |
カケガエノナイものは
いつだって失くしてから気付くんだ
あんなに大事に
大事にしてたはずなのに
君がいた場所をボクは
指でなぞってみたけど
そこにはもう
温もりも香りも
気配すらもない
君のいた場所に
鉢植えを置いてみた
君のいた場所に
椅子を並べたよ
どんなもので
君のいた場所を埋めても心は満たされやしない
本当に
カケガエノナイものは
この世に二つとないんだ君の代わりなんて
存在しないんだよ
今ではもう
伝えるすべもないけれど