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はるかの部屋


[23] 不器用なあなたへ
詩人:はるか [投票][得票][編集]


あなたにとって私が

どんなにか愛おしい

存在だったかという事を

一年に一度

思い返す

酒の肴はいつだって

大好きな焼き魚と幼い私

ポンッと優しく

私の頭を撫でるのは

昔から

不器用なあなたの

精一杯の愛情表現

蝶よ花よじゃないけれど

大きなあなたの両の手と

深い優しさに包まれて

今の私があるのだと

私を抱く

幸せそうなあなたの

色褪せた写真を見ては

しみじみ思うのです

あんなにも大きく広い

あなたの背中が

一回り僅かに小さくなり

時々フッと寂しいけど

節くれだったあなたの
手に

今度は私が手を添えるから




お父さん



お父さん



あなたに似て

不器用な娘です



それでも



幸せと思える今を

ありがとう


今までの全てを

この言葉と共に





ありがとう

2006/06/18 (Sun)

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