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はるかの部屋


[67] 最果ての雪原
詩人:はるか [投票][編集]


見渡す限りの
白に包まれた雪原に
いたのは
それが  自由だと
思っていたから


真っさらな 声
真っさらな 心


赤子の涙は何処へ消えた


夢見て伸ばした手は…




手に息を吐きかけながら掻いた雪は
どこまでも 白くて

掻いても 掻いても
枯れ枝一本見つからない


どこまで
離れてしまったのか
もうこのまま
見失ってしまうのか

白い雪に埋もれて
自分さえも消えるのか


ここは遠い
きっと  遠い
最果ての雪原

あなたの声も響かない
私の声も届かない
始終  閉ざされた
偽りの  世界





2007/01/06 (Sat)

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