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はるかの部屋


[71] ちいさな願いごと
詩人:はるか [投票][得票][編集]



例えば転んでケガした
ひざこぞうに

ばんそう膏をはった
指先とか


例えば毎日焼くのに

たまにコゲのある
卵やきだったりとか


ねえ そんな事



例えば当たり前のようなお帰りの言葉や

抱きすくめた時の
エプロンの色も



心の端っこに
かろうじて
引っかかっててくれたら

それだけで十分



あなたに沢山のことを
話して聞かせたくて
つけた名前を


何度も呼んで
何度もその瞳を見たくて


明日も笑っていますようにと

ただそれだけの

ちいさな ちいさな
願いごと





2007/01/19 (Fri)

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