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はるかの部屋


[76] 振り向いてみたけれど
詩人:はるか [投票][編集]




流れる人波を
視界の端へと追いやる

広い 広い街の中
記憶を摘んでひた歩く


ここに来る理由も
来なかった言い訳も
月日と引きかえに消えて何も残らない今


変わるのは悪い事じゃ
ないと
今だから思える事も
あると知る



街は変わり
人も変わる


時間はながれ
心はほどけてゆく


見ようによっては
全てが違って見える


少しだけ 振り向いて
みたけれど
それは ただ
それだけのこと


今ある景色も
小さなわだかまりも


風が気付かず
通りすぎるように
すうっと肩を
撫でていくだけ





2007/03/05 (Mon)

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