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咲耶の部屋


[10] 『刹那』
詩人:咲耶 [投票][編集]



地に落ちる雫は、
届かない。





躰に残る温もりは、未だ新しい。
鼓膜に残る声も、未だ
思い出せる。


残された疵は…。


消えない。




貝の如く。
砂に埋もれて。



総てを閉ざす。
唯一人と、出逢う時迄。


2006/07/10 (Mon)

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