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カィの部屋


[106] 林檎
詩人:カィ [投票][得票][編集]

僕はりんごをむく
母は料理を作る

僕の右手は危なっかしくて
母の料理はなかなか進まない

上手くむけない僕
目のはなせない母

茶色くなったりんごに母は
『今度は塩水に入れようね。りんごの時間が止まるから。』

だったら僕ら『海へでも行こうょ!』

本当は知ってたんだ

僕らの時間は止まらないこと

茶色のりんごを見て僕は
少し悲しくなった

りんごは母の手の中で、キレイな兎に変わった。

僕はりんごを食べる
母は兎を作る

母の料理はなかなか進まない。

2006/08/04 (Fri)

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