詩人:カィ | [投票][得票][編集] |
さよならを何度も呟いて
春の風を捕まえる
吐き出したい言葉だって飲み込んで
嘘をいくらでも並べた
好き好き嫌い
嫌い嫌い好き
オマエダケダヨ。
はい。信じてました。期待してました。
あなたがいつか、その続きを言ってくれること。
だから…何?
中々言ってくれないので、残酷な、でも、1番ありそな言葉を想像することにしました。
オマエダケダヨ。ソンナニ都合ノイイ女。
多分、ピッタリくるんでしょう。
私は彼が、好きでした。
彼の仕草が。
煙草の臭いが。
彼の考え方が。
嘘のつき方が。
愛しい笑顔が。
というか、どちらかと言うと横顔が。
自己チューなぐらい振り回すところが。
酒に強いところが。
実は寂しがりやなところが。
最後に、どうしても、言いそびれたことがあります。
結婚なんかやめて、あたしの側にいて!!
って言えたら、どんなに楽だったことでしょう。
それで全て終わりにする勇気なんて無かった。
いつだって楽勝って笑ってる、彼の側で、当たり前じゃんッて微笑むのはあたしじゃないんだ。
さよならを何度も呟いて
壊れたみたいに
涙があふれた
彼の前では泣かないと、宣言したけど
無理かもね
塗りたくった嘘も、笑顔の仮面も
あんたには通用しない
さよならを何度、呟いても
私は、彼が好きでした。
桜の花が散る前に
もう一度会いたい。