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カィの部屋


[275] キンモクセイ
詩人:カィ [投票][得票][編集]

あなたの中に入って行って

奥の奥で迷子になる

もう2度と戻れないくらい

奥までいって
繋がって一つになりたい

深い深い海の中にいるみたい

呼吸を止めて

心臓がドキドキしてる

くっついて窓の外を見ていた
あなたの視線の先が
流れる雲を見ていた
秋の空は気まぐれで

好きがゆっくりと愛しいになった

絶対とか約束とか
信じてなかった

けど、
あなたの声が私の名前を呼ぶ時

深い海の底から這い上がった時みたいに
気持ちいいと思ったんだ

窓の外から金木犀の香りがした

好き

あなたの視線を独り占めしたくて

いう予定じゃなかった言葉まで滑り落ちる

好き

きっと金木犀の甘い匂いに
麻痺しちゃってる

好き。あなたが好き。

2015/10/15 (Thu)

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