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カィの部屋


[287] あの頃。指先で繋がってた僕ら。
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エッセイ
書いてみようかなーと。
軽い気持ちで考えていたら
詩人の部屋に来て詩を書きはじめた理由とか
今でも中毒のようにここで詩を書く理由とか
意外と単純で恥ずかしい。

プロで物書きをしているわけでも
好きで文法を習ったわけでもない

増してや誤字脱字は日常茶飯事だし
伝わればそれでいい
ニュアンスがあってれば構わない。
といった適当さ。

どこでもよかったといえば怒られるかもしれないが
親にも友達にも仲間にも
言えないもどかしい好きを言葉にして
誰かが読んでくれる
それだけでよかった。

始めた当時はハタチくらいで
とにかくたわいのない話をする人が必要な時だった。

仕事とは関係のない話。

出来ないこととやらなきゃいけないことの区別もつかない僕は
ただただ出来ることを全力で空回りする毎日で
いつかきっとって夢を見て、
現実逃避するしかなかった。

ここで言葉にすることは
その時の自分の素直でまっすぐな気持ちだったり
矛盾する好きの思いだったり
気持ちの整理だったりで

恥ずかしいとすぐ嘘を混ぜ込んで
ごまかしたりもした。

それでもここをやめなかったのは
ここが好きだったからで
10年前とは変わってしまったけど、
変わらない時間の流れが確かにあって

僕が好きな匂いがするんだ。
そして時々素敵な風が吹く。

言葉にはそうゆう力がある。

僕の言葉にそうゆう力があるかどうかわからないけど

どうしょうもなくてぐるぐるループしてる時
当たり前の言葉が
普通の言葉が

特別に思えたりすると

嬉しくて

そうゆう空気感に安心してしまう。

あの人が僕の心にあけた穴はあの人でしか埋まらないけど

寂しさを埋め合う為だけに僕ら出会ったんじゃないから

前に進む強さに変えて

そっと思い出を抱きしめよう。



『指先の僕ら』
エッセイ。ここにいる理由。

2016/07/07 (Thu)

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