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柚樹の部屋  〜 新着順表示 〜


[73] それから
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小さな想いが芽生えた
それから
想いが強くなった
それから
汚い気持ちも芽生えた
それから
それも強くなった

それから
貴方を捕らえたくなった
それから
貴方を手に入れようと
努力して努力して
手に入ったのは、空っぽの貴方のカラダ

芽生えたのは
残ったのは
もう遅過ぎた後悔

それから

それから?

2005/11/16 (Wed)

[72] 蛍光灯
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暗い夜道を、ひたすらに
ひたすらひたすら駆け抜けた
病院の中に走り込み
院内を一人駆け抜けて
婦長に小さく怒られた
嫌だったんだ、止まるのは

不安定な空の色とは違う
ここの蛍光灯は冷徹で
希望など無いのだと
無機質な機械音が支配しているのだと
そしてアルコールの匂いが全てを
君の死を語っている、

気がした。

2005/09/15 (Thu)

[71] 泣きたいとき
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むこうむこう
山のむこう海のむこう
きっと良いことあるはずと
待って居たとて始まらぬ

邪推ははびこり夢は隠れぬ
麻酔は効かずに涙に酔いぬ
とおくとおくの潮騒が
耳の奥には響いてた

とおくとおくの潮騒が
むこうむこうの悲しみが

2005/07/11 (Mon)

[70] 優しい雨
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梅雨時のこの雨が
私と貴方を近付けてくれた
私なんか眼中に無いって
そんなこと痛いくらい分かってるけど

分かってるけど

夢を見たいの
再会した貴方に、夢を
優しい雨
どうか止まないで

2005/07/09 (Sat)

[69] 熟れた果実
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何度泣いたってまた懲りずに君は
小さくなることとか考えずに
そのまま
そのまま
その想いを武器にして
あの人を奪った現実に一人
立ち向かって行くんだね
例えば熟れた果実が君をたしなめても
青い果実が君を望んでも

その優しい涙を静かにこぼして、一人
また走り出すのだろう。

2005/07/06 (Wed)

[68] 空と君との間に
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どうか君を幸せに

何度願ったことだろう
何度祈ったことだろう
僕には無理と知りながら
何度望んだことだろう

君を幸せにしたいと思い
君を幸せにしたいと願い
僕は君を残していくけど
僕は君を残して逝くけど

今は唯

空と君との間に
僕がいられたら良いと

2005/07/05 (Tue)

[67] 海鳴り
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空が唸れば傷が疼く
音を立てる様におぞけ立ち
ざわりざわりと傷が疼く
昔むかしの声がする

海が唸れば心が騒ぐ
水面に風がささやく様に
さわりさわりと心が騒ぐ
昔むかしの音がする


君を捕らえた海鳴りが
遠く遠くでささめいた

2005/07/05 (Tue)

[66] 積もったモノ。
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雪が積もり
空と大地は近付いた

時が積もり
2人の距離は広がった

無くなった。

2005/07/03 (Sun)

[65] ツバサ
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微かに笑う君を見つめて
戸惑い顔の僕がいたんだ
さよならさえも上手く言えずに
言葉に出来ない想い無理に飲み込んだ

忘れて下さいと願う君があって
忘れたくはないと強く思う僕が居た

ツバサを広げ
崖へと向かい
走り出したら
君に会えるの?
上手く飛べずに
墜ちて行っても
君がいるなら
幸せと笑うだろう

2005/06/26 (Sun)

[64] 愛していると囁いて
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愛していると囁いて
嘘でも良いから囁いて

悔しそうに顔を歪めて
それでも瞳をギラギラ光らせて
血が滲むほど噛み締めたその唇でサ

愛していると囁いて

綺麗な顔を歪ませて
この世で一番憎い者を見るような目で
僕のことを睨み付けたままでも良いからサ

愛していると囁いて
嘘でも良いから囁いて

2005/06/23 (Thu)
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