詩人:柚樹 | [投票][編集] |
雨が上がったら
君を訪ねて
あの丘の上へ行こう
お金が無いから
花の一つも買えないけど
君を訪ねたら
歌を歌うよ
君と口ずさんだ、鼻歌を
雨が上がったら
君を訪ねて、そして
晴れた空の向こうの君へ
花唄を歌うよ。
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ふと振り向くと
風が駆け抜け
木を 枝を揺すり
薄紅色の花びらを
振り落として行った。
あの日
同じように
降り続く桜吹雪
その向こうに私は
あなたを
見た。
あなたは桜のように
はかなく散ってしまったけれど
薄紅色の花びらが、
あなたの影を
映していた。
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風に誘われ
ここまで来たよ
そこには一人
君が 居たんだ。
偶然見つけた 風の通り道
君はそこで柚の実握って
無邪気に 噛み付いた。
さらさら 髪が揺れてる
るららら ハナウタ歌い
くすくす 笑う 君に接吻けたら
柔らかい 匂いがした。
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今日は雨
降り止まず
ふりやまず
もう日が暮れた。
今日も雨
降り止まず
ふりやまず
渇きを知らぬ。
ざあざあざあ
君の死から一年
いまだに今日も
雨でした。
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抱き締めてあげること
大好きだと言うこと
接吻けてあげること
触れてあげること
側に居ること
みんな
君にとって
君の未来にとって
邪魔なモノ
だから僕が出来るのは
きみをきらいに
なることだけ。
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誰かが泣くから
雨が降るのだと
幼い頃から
信じてた
倒れた今
そこに居るはずの君が
僕の為に一筋の雨を
降らせてくれれば良いと
それだけを思った
何も見えない
何も聞こえない
何も感じない
ただ
あめのにおいがした。