詩人:柚樹 | [投票][編集] |
貴方はあの日
終わりを告げたわ
抑揚の無い
固い 声で
一体
どんな顔をして
そんな言葉を言えるの
そうね
私には関係ないわ
だって
見えないもの
C'EST FINI...
そうね
もう私たちは
終わりなのね
貴方は最後まで
私を見て話しては
くれないのね
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最終電車を見送って
ちいさく
さよなら と言った。
向こうに手を振る
きみが
見えた気がした。
開いたままの君の写真は
もう二度と動かない
さよならを言うよ
君を愛した日に
さよなら
全部、思い出にするよ
涙はまだ止まらないし
もう電車は無いけれど
きっといつか
手を振り返せるよ。
詩人:柚樹 | [投票][編集] |
華の様に麗わしく
雪の様に美しく
血の様に艶やかに
そうやって生きて来た
貴方が求めたあたしを演じて 演じたあたしは貴方を求めた
もう如何にでもして
そう言ったなら貴方は
あたしを此処から 出して下さる?
此の 華の都
大門の外側へ
此の檻から
連れ出して
其れが叶わぬなら
…どうぞ 殺って。
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空が紅く染まった暁には
愚かなあたしを
愛して下さる?
海が紅く輝いた暁には
愚かなあたしを
信じて下さる?
太陽が落ちて
世界が朱に染まって
何もかも
全てが紅く染まった暁には
愚かなあたしを
見つけて下さる?
皆燃えてしまって
あたししか居なければ
貴方はあたしを
見つめて下さる?
愛して下さる?
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嘘吐きな貴方等。
何故私を置いてゆくのですか 何故私に一言言う事すらして下さらないのですか。
愛して居たから
そんな体裁の良い嘘は止めて下さい。
貴方が私を嫌いになっても構わない
只其処に 貴方が居れば
だから ねえ
嘘でも良いから
嫌いと言って
そうすれば
貴方の死ぬ意味等無くなるのですから。
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貴方が妾に注いだ
深くて 執拗で 別れの様にゆっくりした接吻
妾は其れの代償に
恋の病 恋の熱に苦しみ
貴方が下さった 其の接吻の中で少しずつ
死んで逝くのだわ。