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柚樹の部屋


[4] 翼もがれて
詩人:柚樹 [投票][編集]

翼もがれて
地に落とされて
それでも生きようと足掻いて
この肉体(からだ)から流れ出す
紅い液体に恍惚として

背(せな)の痛みなど忘れて
濡れた腕(かいな)で
深紅に染まった羽根を抱(いだ)いて
『そのうちまた飛べる』と信じこんで
そのまま
全身が訴える眠気に意識を失って

そのまま
そのまま。

2005/01/22 (Sat)

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