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眠れるはたけの美女の部屋


[23] 護守唄 -Komoriuta-(2度目の改訂版)
詩人:眠れるはたけの美女 [投票][編集]

木の葉が一枚 二枚 三枚
幾つか数えてここで待ってた
愛しき月映えよ
お帰りなさい


怖かったの
その瞳を覗き込むことも
指に指を絡めることも出来なくて
それでも涙は
昨日までの景色を取り戻した明日に零れる

案外壊れやすい心に
未来を変える力があったのかもね
何も分からないながらも
息衝く今夜が安らかなら

夢語り 一つ 二つ 三つ
信じてしまう
「大丈夫」
そんな不確かな呟きも
優しい微笑み
いつでも傍から見上げられるように
護り続けたい
愛しき月映えよ


消えない傷痕
そっと触れてみる
未だに嘘と知れた言い訳で隠してるの?

あの薄畑と同じ銀色の髪が
夜風に靡いてるだけで
冴え冴えとした月影さえ
何故か温かいような気がして

夢語り 五つ 六つ 七つ
抱き締めさせて
あの日泣いてた少年の面影ごと
優しい微笑み
いつでも傍から見上げられるように
護り続けたい
愛しき月映えよ


本当はただの我が儘なの
誰のためでもなく
何のためでもなく
ねぇ 独りにしないで
優しい微笑み
いつでも傍から見上げられるように
護り続けたい
愛しき月映えよ

木の葉が五枚 六枚 七枚
幾つ数えれば聞かせてくれるの?
幸せそうな寝言
お休みなさい

2010/08/14 (Sat)

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