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RASAの部屋


[35] 彼との本当の別れ
詩人:RASA [投票][編集]

君と海にいた
少し肌寒いね。
君と二人で海にきた。
君の横に座る私
「別れよ」
突然の君からの別れの言葉に涙が止まらなかった…。
こんなに愛してるのに…仲良くやってきたのに…波の音が静かで
風が二人の間をすりぬける。。
君も泣いてた
私も泣いてた
波も泣いてた
君は横から立ち去った
私は震える体と声で叫んだ…
「ネェなんで?どうしてなの?行かないで!お願い…」
君の姿は小さくなってった。
前が見えない私の瞳…

しばらくして君は戻って来て
「送るよ」と一言。
車に向かって海岸沿いの橋を渡りだした二人。
君は足を止めて,向こうに指をさした。
そこには砂浜に書かれた『ありがとう』の文字…君は私に笑いかけ私を抱きしめた。
涙が止まらなかった。

そして数日後君はこの世を去った。
変わりはてた君の姿
泣き叫んだ…
泣きくずれた私に君の両親から病気だったと聞かされ,そして手紙を渡された。
そこには見慣れた文字で
『言えなくてごめんな。こんなオレといてくれて,感謝してる。
ありがとな!!
お前に出会えて幸せだった。お前を一生守れなくてごめんな…
お前が幸せになれるよう見守ってる』

涙が止まらなかった。
『アリガトウ。私も幸せだった』何百回も繰り返した…

2005/09/30 (Fri)

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