詩人:かものはし | [投票][編集] |
わたしはいい人を演じている
間違いない
人の悪口は言わず
頼まれれば断らず
お年寄りには席を譲り
飲みの席でも気を使い
赤ちゃん見れば手を振って
重い物は無理して持って
泣いてる人とは共に泣く
ふと わたしは想う
わたしはいい人なのではないか と
何となく嫌な気分になった
道端の草をむしる
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「ストレスを溜めないように。」
と言われたから 磨り減らない靴がほしいと言ってみた
そんなものは無いと言われたから 磨り減らない心がほしいと言ってみた
そんなものは無いといわれたから 処方箋だけもらった
外に出ると太陽がまぶしかった
北風との戦いに勝利した太陽は
あらゆる影を目ざとく見つけては白日の下に晒していく
敗れた北風は影を探しては潜もうとするが許してはもらえない
北風よ、
強いものが正義なのだ
明るいものが正義なのだ
声の大きいものが正義なのだ
後出ししても勝てば正義なのだ
正義を信じて疑わないものが正義なのだ
矛盾を受け入れる事が出来るものが正義なのだ
そして僕らは 敗者なのだ
ばかばかしいほどの青空の下
歩いていこう
しっかりと壁に添って
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どれだけの人が 失恋の詩を 書き綴っているのだろう
どれだけの人が 悲哀の詩を 書き記しているのだろう
どれだけの人が 自嘲の詩を 書き殴っているのだろう
どれだけの人が 妄想の詩を 書き留めているのだろう
どれだけの人が 未完の詩を 書きためているのだろう
その "どれだけの人"のひとりである事に
小さな小さな 誇りを感じる
この入り組んだ世界の中で 少しずつでも 伸びてゆけ
根っこの先の先の方
あなたにばったり出会うまで
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えぇ 私は折れた傘でございます。
そうです、もう役には立ちません。
捨てるのも面倒です。
ご迷惑おかけします。
イテテ そこは逆に曲げられると どうも ねぇ。
自分なりには一生懸命がんばったんですが・・・
今回は油断したというか、何というか、
風の奴がまさかあそこで逆風に変わるとは。
くやしくて こう 体がよじれそうですよ。
あ もうよじれてますね。 すいませんね。
でもね
これだけは言えるんですがね。
いや、言っておかなきゃいけないんですがね。
傘全体の名誉のためにもね。
ビニール傘の最後の意地ってやつですかね。
決して言い訳ではなくてですね。
「最後の言い訳」なんていう歌もありましたがね。
しらない?
あれは名曲ですよ。
そうそう 言い訳をさせてくださいね。
いや 言い訳じゃなかった。
言い分?
ま そんなところです。
いや やめときましょうかね。
雨が上がったようですぜ。
それじゃ
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ああ 悲しくも
プラスドライバーで マイナスネジは回らない
どんなに冷たくされたとしても
きっと何時かは回ってくれる
どんなに首をかしげていても
きっと笑って回ってくれる
どんなに傷つけられたとしても
必ず回る日が来ると
信じてプラスにクルクルと
ああ 健気にも
プラスドライバーは今日もまた
ああ 滑稽にも
プラスドライバーは空回り
ああ 悲しくも
プラスドライバーで マイナスネジは回らない
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へい
私のことでしょうか?
害虫・・・ですか。
まいったね こりゃ。
これでも精一杯あなたをお守りしているつもりなんですがね。
昨日だってあなたのその美しい足をはい上がってくる
芋虫のやつを引っ捕らえて、首から体液を吸ってやりましたよ。
まったく油断も隙も無いですからね。
アレは結構苦いんですがね、それがまた癖になるというか、結構良い味に
え? 汚らしい? 私が?
いえいえ 私はあなたのためを思ってお守りしてるんですよ。
「妙薬口に苦し」ってね。
それをあなた 害虫だなんて言われちゃうと、やっぱり自分にも至らない
所があったのかな なんて反省してますよ。
その辺の所を今日はちゃんと話し合おうと思って、あなたのその
美しいお顔に近づかせてもらいますよ。
よっこいしょ っと。
あ その前にこの葉っぱを少し頂きましょうかね。
新芽はやっぱり良いですな。
イテテ
何だい こりゃ?
棘だよ。
うっかり踏んじまったよ。
凄い出血だよ。
いえいえ大丈夫、少し血が出ただけですから、
ペロッと舐めればすぐ治りますよ。
そんなに心配そうな顔されると、
やっぱり俺のことまんざらでもないのかなって・・・。
え そうじゃなくて 棘に付いた血をちゃんと拭けと?
ええ ええ もちろんですとも。
その前に少し休ませて下さいね。
おかしいな 貧血かな。
力が入らないし、目がかすむぞ。
ちょっとだけ地面に降りて休憩して必ず上ってきますからね。
ちくしょう、力が入らない。
これからって言うときに・・・
美しいものには棘がある か 上手いこと言うな。
せめてあなたの足下で眠らせて貰いますよ。
例え死んだとしてもあなたの養分になれますからね。
じゃあ ちょいと おやすみ。
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私は悲しまない
全ての書き損じの詩があなたに届かなかったとしても
私は悲しまない
秋の風に心の暖かさまでもを奪われたとしても
私は悲しまない
友人達がそれぞれに希望を持って生きていたとしても
私は悲しまない
雨に濡れた野良猫がじっとこちらを見ていたとしても
私は悲しまない
死んだ人のことがふと思い出されたとしても
私は悲しまない
親の苦労が解ってしまったとしても
私は悲しまない
本音を言わぬまま君と別れたとしても
私は悲しまない
不吉な予言が当たったとしても
私は悲しまない
マンションの明かりが一つ一つの家庭の灯火だと感じたとしても
私は悲しまない
手を繋ぎ寄り添い歩く2人を後ろから見てしまったとしても
私は悲しまない
あなたを思い出さないようにする試みが失敗したとしても
私は決して悲しまない
私は強いから
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該当する方を黒く塗って下さい。
夜中に誰かを想い、胸が熱くなることがありますか?
□はい
□いいえ
どうせ自分なんか・・・とあきらめた経験がありますか?
□はい
□いいえ
小学校の頃好きだった人のことを憶えてますか?
□はい
□いいえ
好きな人を想って詩を書いたことがありますか?
□はい
□いいえ
好きな人の目を3秒以上見れますか?
□はい
□いいえ
「あんなメール送らなければ良かった」と後悔したことはありますか?
□はい
□いいえ
「片思いこそが最高の恋愛である」と思いますか?
□はい
□いいえ
嬉しいことがあった時、何を思い浮かべますか?
□親の顔
□好きな人の顔
□友人の顔
辛いことがあった時、何を思い浮かべますか?
□親の顔
□好きな人の顔
□友人の顔
嬉しい事があった時、あなたを思い浮かべる人がいると知っていましたか?
□はい
□いいえ
辛い事があった時、あなたを思い浮かべる人がいると知っていましたか?
□はい
□いいえ
いつもいつも、あなたを想っている人がいると知っていましたか?
□はい
□いいえ
あなたは私を好きですか?
□はい
□いいえ
僕はあなたが大好きです。
■はい
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電車娘がやってきた
今日も朝から大股歩き
黄色い線は彼女の勇気
白い破線は彼女の正義
派手な格好で颯爽と
そんな彼女にみんなは釘付け
電車娘がやってきた
いつも手ぶらで乗ってくる
電車の揺れにはめっぽう強く
ポニーテールが左右に揺れる
そんな彼女にみんなは夢中
電車娘がやってきた
雨が降ってもやってくる
緑の傘に緑のセーター
見とれる僕を一睨み
そんな彼女が僕は大好き
電車娘がやってこない
いつもの電車に乗っていない
車内に流れる嫌な予感
それでも電車は動いてる
電車娘がやってこない
電車娘がやってきた
何食わぬ顔でやってきた
強い朝日を横顔に受け
少し笑ってやってきた
そんな彼女で今日が始まる
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イメージのあなたは今日も詩を書いていますか?
イメージの私は今日も詩を書いています
イメージのあなたが 寂しそうな時
私も寂しくなります
イメージのあなたが やさぐれている時
私も少しやさぐれます
イメージのあなたが 移り変わる季節の中で何かを発見する時
私も何かを見つけます
イメージの私が 元気になる時
あなたは元気になりますか?
イメージの私が 変てこな詩を書いた時
あなたはクスッと笑ってくれますか?
イメージの私が 涙をこらえて空を見上げる時
あなたも空を見上げてくれますか?
そこに本物の月が見えた時
あなたと私は一つです
イメージのあなたは今日も詩を書いていますか?
イメージの私は今日も詩を書いています