詩人:拓 | [投票][編集] |
手を繋いでいてくれる人はもういない
誰かのために
できれば君のために
生きていたかった
随分長い間
ひとりきりだから
とても寂しくなってきた
この真っ白な壁も天井も
目があうから怖くて眠れない
きっと誰も僕を覚えていない
季節が変わって消えていくんだ
なんでここにいるんだろう?
また同じ明日を
その次を
なんのために繰り返すんだろう
空っぽの手で歩いてかなきゃならないのかなぁ
いっそ引っこ抜いて
終りにしてしまおうか
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目覚めても悪夢はまだここに居る
窓から逃げて
楽になりたい
漆黒の明日に
全部あげたい
ゴミ箱に溜った赤
壁に残った白
悪意の壁画
身を削って僕は僕に何を伝えたかったのかな
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心は何にも壊されない
この中に生きるあなたを
愛し続ける
それが僕の生きた証
忘れないよ
姿が変わっても
僕にはあなたが見える
なんでもするよ
あなたの為なら
お弁当包むのならうまくなったと思うから
靴紐も結ぶよ
あなたはちょこっと無器用だから
カーディガンの鈕とめてあげる
三編みも練習するよ
終ったら早く帰ろう
寄り道して帰ろう
もう困らせないから
ねえ
最後の約束は守れないよ
取り返しはつかないね
でも仕方ないのかもね
あなたを愛しているから
そばにいたいから
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人は怯えて人を殺す
人は怯えて人を愛す
人は怯えて夜涙して
眠れないまま朝を見る
臆病な人
寄り添っても
怯えて愛を殺す
その傷がまた誰かを傷付け
愛の輪のように繰り返す
命が繋がっていくように
きっと永遠に
詩人:拓 | [投票][編集] |
ベタベタした関係は好きじゃない
気が向いたときにふっと思い出す程度で
後ろを向けば他人そんな
軽い付き合いがいい
闇に消え入るような孤独に癒される
けれどその孤独に深く
傷付いているのも事実
見上げた茜の空はやがて
深い碧に変わり