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拓の部屋  〜 新着順表示 〜


[38] 
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優しい手がずっと頭を抱いてくれた
全て涙で暗く霞んでよく見えない
目の上を撫でる仕草が過去とダブる
それが誰か
もうわからない
恋人だったのか
母親だったのか
それとも
妄想の人だったのか
ちぎれないでプラプラぶら下がっている
肉を切るような
感触…
勝手に入り込んだ異物を引きずり出す
破けて痛い
あぁわかったよ
俺が間違ってたんだね
隠された期待に気付いてやれなくてごめんよ
最期には背中を押してくれた
感謝してるよ
大丈夫このままなら
誰にもバレない
捕まらない
分かるはずがない
誰も届かない部屋で
殺り遂げよう
一人じゃないよ
永遠に一緒だよ
名前も知らない僕のママ
あまりに簡単だ
振り返るも虚しい程下らない人生だった

2004/07/21 (Wed)

[37] 笑顔
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出会いすれ違ってく人達

手を繋いで

離れてく人達

その両手に

抱えきれない

傷を胸に隠して

笑顔の中に涙

傷付いても

傷付いても

求めることをやめない人達

欠けた魂を探すように

彷徨う人達

にっこり笑顔に

悲しみの波を漂わせて

生きる人達


2004/07/20 (Tue)

[36] あかいそら
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霞んだ赤く染まった空が向こう

細く痩せた月を浮かべて

あまりにも綺麗で

僕は死にたくなる

濃い青に塗って

濁った水の底のように

滞った空気

ぼやけた悪い夢の中

古い絵の具で浸けよう

今でも構わない

けど悔いはないなんて言えないよ

まだ叶わないことが沢山ある

僕は誰?

確かにそこにいると

言えるの?

見ると汚点だけがそこにあるようで

僕は死にたくなる

腕もあがらない

疲れに救われ

2004/07/20 (Tue)

[35] 無感
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部屋を回る空気が流れる音を聞く

何も

考えられない

途中で

残してきたもの

虚しく消える

軽い吐き気

風で揺れる

ひらり

ひらり

一番の問題は

愛されないことじゃない

自分を愛せなかったこと

もう 動けない

壊れてしまえ

幸せに

2004/07/17 (Sat)

[34] SAVE ME
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どんなに急いでも手遅れです
最後に見た貴方は黙ったまま
僕が狂ったとでも思いましたか
貴方の冷たい視線
 右腕に憑いた…
 切り刻んで…
 貴方の視線が
 固まった
あっちこっち行ったり来たりは疲れました
もうこれで最後にしたいから
いつものように優しく
微笑んでいて下さい
やけに丁寧な態度
 重く沈んだ…
 冷えてく…
 貴方の声が
 遠くに聞こえる
貴方の全てを愛します
どんな僕でも認めてください
心を泳ぐのはいつも綺麗な愛だけじゃない
僕がまだ迷うのは貴方がたまに見せる
優しい笑顔
 右腕に憑いた…
 切り刻むのを
 楽しんでいるのです
 右腕に憑いた…
 切り刻んで…
 貴方の視線が
 固まった

2004/07/16 (Fri)

[33] ポチ
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汚い子犬が
僕のポチ
宛てもなく歩き回って
居場所を探している
独りになると
泣いてしまう
助けに行くと
泣き止んで知らん顔
外ではいつも
黙ったままで
何かをじっと
耐えている

今日もポチは
泣いている
見に行くと知らん顔
でも僕には聞こえる
小さな泣き声、
押し殺した泣き声

2004/07/16 (Fri)

[32] 同じ夢
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また同じ夢の中で
あなたは手を
握り返してはくれない
僕が見えないのか
まだ息はしてるのに
また同じ夢が始まる
あなたは手を
握り返してくれない
僕が分からないのか
まだ暖かいのに
また同じ夢で
全てが止まる
階段が
テレビの笑顔が
廊下が
ノートの文字が
消えて
また同じ夢の中

2004/07/16 (Fri)

[31] 逃げよう
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君をさらって
逃げよう
楽園へ
君を苦しめる
全ての
鎖を焼いて
君をさらって
逃げよう
楽園へ
君を苦しめる
全ての
鎖を焼いて!

僕と行こう
逃げよう
我慢の日々は
終りを告げる
もういいんだよ
全て
焼いて僕と
行こう

2004/07/14 (Wed)

[30] くる
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左眼にビデオの終りの砂嵐が 見える右は
いつもの部屋黒い ライトスタンド
振り落とすよおに頭 を半秒、毎にぴかっ
ぴかっ
赤いランプが回った また回ってる
段ボールのつつみをあ けるみたいに
ママが包丁を 引く
右はいつもの白いベッド
前から見 れば刃は小さいそれが怖い
そうだ、僕が悪い
わかってるよ
逃げた先で幕が下りる
後ろでママが叫んでる高い声 で
引く 消えない痕を残す
くらい するっと引いた怖い顔
怖い眼…
左手が汚れてるきたない
とてもきたない
ママが手を 引いた声出す暇もな かった
人は怖い
殺されるから
痛いから
嫌いみんなきらい
怖い

2004/07/12 (Mon)

[29] 不幸自慢
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あの人達より恵まれてるってことに気付きなさいよ

僕は自分が不幸だなんて
思ったことはないよ

痛いことも
苦しいことも
あるけどね

君にもあるでしょう?

あの人もそうだろうでも

あの人はあの人
僕は僕


誰も恵まれていないし
不幸ではないんだよ

人間は柔らかいから
弱く見えて強いから
泣いて泣いて
うつむいた下で笑えるよ
幸せは君の
頭の中に

嫌になったら
やめればいい
人間に許された奇行
うつむいた下で笑えるよ
幸せは君の
頭の中に

2004/07/10 (Sat)
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