詩人:桜夜 | [投票][編集] |
恋に燃えた僕の心の炎は
あの子を想うと力強く照り続ける
放課後に告白
そう決意した僕はげた箱に
“放課後、屋上に来て下さい”
と書いた手紙を入れた
来てくれるか?どうか?
そんな複雑な気持ちを胸に
寒く小雪の舞いそうな12月の屋上で待つ僕
暫く待つとその子は
重く冷たい鉄のドアを開け
約束を守ってくれた
2人向かい合い
暫く沈黙が流れそのまま
ついに勇気出し口を開く僕
『好きです付き合っ』
『ごめんなさい、私好きな人が…、だから』
僕が言い終わる前に
それだけ言うとその子は
元来たように帰っていった
ガクッと膝が折れ
その場に沈みこむ僕…。
心に季節外れの線香花火が出て
火がポトッと落ち
とても切なくなる
12月の僕の心の線香花火
詩人:桜夜 | [投票][編集] |
ある春の日
今日は違う道をと思い
公園の中を通った
そこは一本の桜の樹が真ん中にある
ひっそりとした場所だった
今日初めて見る樹は
なんかとても懐かしく温かい感じがした
その枝に小さな蕾が沢山
今にも花咲きそうだ
僕は『いつ咲くのかな?』なんて考えながらそこを通り過ぎた
仕事に就いてるときも
ふとあの桜の樹のことが自然に頭に浮かんだ
その夜家でテレビの電源を入れ
天気予報を観た
『明日は晴れて桜が開花するかも…』
桜開花…
あの桜の樹は?
翌日あの桜のことが頭に浮かび
急いで向かった
っとそこには
全ての蕾を満開にさせ
すっかり化粧した
あの桜の樹が
僕はそいつを見た瞬間に一目惚れ