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桜夜の部屋


[1] 一目惚れ
詩人:桜夜 [投票][得票][編集]

ある春の日
今日は違う道をと思い
公園の中を通った
そこは一本の桜の樹が真ん中にある
ひっそりとした場所だった

今日初めて見る樹は
なんかとても懐かしく温かい感じがした
その枝に小さな蕾が沢山
今にも花咲きそうだ

僕は『いつ咲くのかな?』なんて考えながらそこを通り過ぎた
仕事に就いてるときも
ふとあの桜の樹のことが自然に頭に浮かんだ

その夜家でテレビの電源を入れ
天気予報を観た
『明日は晴れて桜が開花するかも…』

桜開花…
あの桜の樹は?

翌日あの桜のことが頭に浮かび
急いで向かった
っとそこには
全ての蕾を満開にさせ
すっかり化粧した
あの桜の樹が
僕はそいつを見た瞬間に一目惚れ

2006/03/26 (Sun)

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