詩人:カラス | [投票][得票][編集] |
僕は言う
何の飾りもつけずに
僕は言う
何も考えずに
目頭が熱くなるのを感じる
涙腺の場所を初めて知った
熱いものが頬をつたう
上を見上げると
ただ青い空がそこにはいた
ただ青い空が二人を見下ろしていた
熱いものは止めど無く
僕は病気だろうか
君の目から涙を見た時
僕は気付いた
僕も泣いている
涙というものはこんなに自分勝手なのか
僕がなくなんて…
明日カウンセリングに行こう
次にはもう君に背を向けたまま
ただ青い空がそこにはいた
もう振りかえることの出来ない僕
ただ走り出す
夕日に向かって
午前十一時の青空の下
君にあげた贈り物