足音しか聞こえない。僕の耳にはまだ、君の声は届かない。いや、もう呼んでないのかな。聞こえてくるのは足音…足音。誰も足を止めることもなく。足音…足音。人は溢れているのに孤独を感じなかったコトはない。恐くてしかたない…恐くて。こうして僕も、その足音に紛れていく。
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