詩人:かすみ | [投票][編集] |
春の海は穏やかな色
波がほほえむ色
夏の海は鮮やかな色
海と空がまじわる色
秋の海は輝く色
夕日とくちづけする色
冬の海は深い色
すべてをつつみこむ色
また一緒にいこうね
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私の前に
少年が立っている
歳の頃は12・3
裸足で
短いズボン
ボロボロのシャツ
丸刈りの頭
太い眉
輝きのない瞳
半開きの口
痩けた頬
手には
真直ぐ私に向けた銃口
少年の後ろには
老いた両親と幼い弟妹が首に鎌を
私の後ろには
妻と子供と両親が
家族は
殺人者を暖かく迎えてくれるだろうか
私は
自分の銃を捨て
「撃つな」と
叫べるだろうか
詩人:かすみ | [投票][編集] |
あなたが105円で買った“おにぎり”に何人住んでると思う?
米を一年かけて作る人
梅を栽培する人
海にでて海苔をとる人
塩田で働く人
調味料を配合する人
フィルムを加工する人
シールを印刷する人
それぞれを支える道具を製造する人
搬送する人
企画を考える人・・・
もっと住んでるよ
あなたは“おにぎり”に生かされ
“おにぎりの住人”を生かしてる
あなたが生きるための意味を求めるなら
“おにぎりの住人”に会いに行こうよ
詩人:かすみ | [投票][編集] |
やっとかめやねぇ
元気にしとったの?
ちっとも顔みせんでぇ
心配しとったんよぉ
あぁ、えらい
おぉきなりゃーて
なによりだかね
なにぃ
ゆっくりしとれんの?
そりゃいかんがね
はょゆゃあ
きぃつかんでごめんね
いつでもここにおるで
またかえっといで