| 詩人：かすみ | ［投票］［編集］ |
カコイの中で芸をするわ
上手くできたら拍手を頂戴
失敗ならご愛嬌笑いを頂戴
カコイの中で芸をするわ
可愛らしいねと微笑まれ
可哀相ねと嘲笑われる
カコイの中で芸をするわ
体の傷が増えたって
心の傷を癒してあげるわ
アナタヲアイシテイルカラ
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人はいずれ死ぬ
寿命のずっと先か
病気の数年後か
事故の明日か
死は避けられない
でも
死ぬのは恐い
残される悲しみ
残していく苦しみ
それを知ったから
私は死ねない
私は死なない
だから
共に生きよう
今を生きよう
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「だから、ひっくり返して掛け算にするんだってば」
『だからなんで、ひっくり返すの？その意味を聞いてるの！』
「意味なんて関係ないよ ひっくり返せば答えになるんだから。それでいいの」
算数の時間で大切なのは
「答えを出すこと」より
『どのように答えを求め
その真意は何か』を考えること
気づいたのはずっと後
でも遅くはない
今から「ひっくり返す」の意味を考えよう
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宿題の残量に嫌気がさし
じっとりする服のまま
腕枕で横になる
垂れ下がる薄い布では
遮れない日差し
庭からは芝の匂い
せんべい布団の上で
すべてが遠くなるとき
背中をつつかれた
頭を動かして薄目で見ると
じいちゃんの顔があった
白い着物姿のじいちゃんは
ゆっくり立ち上がり
そのまま北に去っていた
あぁ、帰るんだ
じいちゃんの背中を見送り
もう一度目を閉じる
蝉の声で気がついたとき
かすかな風が頬をなでた