好き　嫌い

不確かで

曖昧な

貴方への想い


いっそ

フリキレばいいのに

私の前に
少年が立っている

歳の頃は１２・３
裸足で
短いズボン
ボロボロのシャツ
丸刈りの頭
太い眉
輝きのない瞳
半開きの口
痩けた頬


手には

真直ぐ私に向けた銃口


少年の後ろには
老いた両親と幼い弟妹が首に鎌を

私の後ろには
妻と子供と両親が


家族は
殺人者を暖かく迎えてくれるだろうか


私は
自分の銃を捨て
「撃つな」と
叫べるだろうか

自らを刄にして

大切なモノを守る

あなた

誰より優しいのですね

〜ヒイラギ〜

孤独な戦士

春の海は穏やかな色

波がほほえむ色


夏の海は鮮やかな色

海と空がまじわる色


秋の海は輝く色

夕日とくちづけする色


冬の海は深い色

すべてをつつみこむ色


また一緒にいこうね

ボクをみて

ボクいいこだよ

ねぇ、キミ

ボクはキミのあいになりたいんだ


ねぇ


ねぇ　ママ

ボクがこわいの？

おおきなこえで

てをふりまわしたり

おびえたかおで

みないふりしたり

ボクおばけじゃないよ

ボクをさがしてるの？

きょうかしょのなか

てれびのなか

まちのなか

ボクはとなりにいるよ

ボクはキミがすきだよ

キミのえがおが

ボクのしあわせなんだ

根性ナシ

甲斐性ナシ

節操ナシ

八分咲きで摘まれ

満開の悦びを知らず

散って逝くのに

実が膨らんだ

望まれぬ種に

僅かな幸福を