詩人:風 | [投票][編集] |
自分の居場所が
見つからなくて
家の中を
どんなに変えても
好きな場所へ
出かけても
友達といても
見つからない
小さな携帯の中の
小さな家も
居場所にはならなかった
だけど
あちこちさまよって
私は見つけたんだ
私の居場所は
私の中にある
真っ直ぐな気持ちで
そう言えるように
なったもの
もう私は
大丈夫
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僕の話す癖を真似て
僕が言いそうにない
暴言
ネガティブ発言
エロ話
あたかも
僕が書き残したように
振る舞う者よ
きみには
絶対に真似できない
ものがある
それは僕の魂
贋作は既に
世に出たものを
真似るだけ
本物にはなれない
きみは贋作など
しなくても
きみの作品を
生めばよい
誰かがきみの贋作を
造りたくなるくらいの
きみ自身の魂は
必ず
あるのだから
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貴方の頑固さは
天下一品
女の涙もごちそうも
貴方の心を
ゆり動かさない
怒り出すくらい
超頑固になるとき
それはわたしが
ぐずぐずと
流されて窮地に
追い込まれそうなとき
貴方の優しさだね
願わくば
同じくらい
超頑固に
瞬間沸騰で激怒らない
というペースを
ください
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ほんの小さな
小石が
鏡のようなみなもに
落ちただけで
できる不安の波
小石が飛び込んで
きただけで
揺れるトラウマ
こころの波は
おさまらない
自然に任せるだけ
自分では
止められないよ
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何でもわかっている
みたいに
知らないはずの出来事を
言い当てたり
するから
気持ちが食い違う
たびに
瞬時に計算された行動で
ぼくが苦しむのも
予定通り
笑っているのかと
一度浮かんだ
そんな考えは
どんどん膨張して
全てから逃げたくなる
防御の為に
暴挙とも言える
ボールを
きみめがけて
投げつけけた
ボールは何故か
きみの体をすり抜け
消えてゆくんだ
返ってこない
ボールは
どこかで誰かに
痛手を与えている
気がする
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お前を泣かせる奴は
許さないと
自分のことのように
怒ってくれた人が
泣かせる人になり
涙が渇れぬ日常に
カラカラに
枯れた葉が
足音すら隠して
しまうようで
暮れゆく路上を
猶一層寂しくさせる
今を苦しめる影なら
いらない
窓を只閉めるだけで
辛くない
木陰に佇めば
晩秋もそこそこに
聖夜の街が
何かを期待させるから
人々はひととき
孤独を忘れたふりをする