遣りきれない憂鬱抱えて部屋の片隅に蹲っている時だってきみの微かなすすり泣きが聞こえたらぼくのどこかにスイッチが入るもっと泣いていいよ泣いた後は体が凍えるからそうならないようぼくは必死で呪文を探すんだ遣りきれない憂鬱は邪魔だから床に放り投げたらきみの為に右往左往しているうちにいつの間にか蹴り飛ばして冷蔵庫の隙間に転がっていった憂鬱は冷蔵庫に任せてきみのことはぼくに任せて
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