ナイフはないけれど。貴方の血をたくさん出してしまった。ごめんなさい…本当にごめんなさい…貴方のくしゃって笑う顔がもどかしくていっぱい傷つけちゃった。その笑顔は私だけじゃないの?といつも鋭い言葉をぶつけて貴方は血を流し続けていたね。そんな血だらけでも私をぎゅってする腕が私には愛しくてたまらなかった。
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