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春夏秋冬
その四季に匂いがあって
その匂いで震え戸惑う
春には全てが始まり
慌ただしく去ってゆく
青春の桜の匂い
夏にはみんな賑わいたち
何かを胸に刻もうとした
生涯の祭りの匂い
秋には静かに色付き
淋しさを漂わせた
静寂の街の匂い
冬にははかなく散った
街路樹の枯葉
失恋の日の匂い
そいつらは優しく感じそっと心をかるくしてくれる
結局得体の知れない安堵感に包まれる…
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意志を持たない人形達の世界で…
支配する人 される人
二つの選択がある。
どの人形でさえそれを決める権利はなくて
糸をつけられた時から決まる使いミチ
例え支配しようとも
すでに皆は『される』側。
意志さえ持てない操り人形
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手に掴んだ光が
色褪せて消えたんだ
目の前が暗くなってまた闇を恐れていく
幻想に溺れ
悲しみ以外の感情を忘れ
ただひたすら
失くした光を追い求めた
暗い場所で絶望の淵
誰もいない
ダレモイナイ
孤独の上に立って気付いたのは
あの光が君の手だったって事
ただそれだけの事
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君の目が強く僕を見てたから
僕は強がって見せた
君の目が悲しみに満ちていたから
悲しみを包み込んであげた
強く輝いても涙に溢れても
僕はその目が好きだった。
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大きい背中
昔はよくおぶってもらった
揺れながらいろんな場所に行き
気持ち良くて眠ってしまう
そんな時は重くなってしまうんだろなぁ。
そんな一番だった場所である背中が
最近どんどん小さくなって
そして疲れきってゆく
壊れそうになりながら
そんな時感情ではない涙が頬を伝って地に落ちる
このまま時が経つほど地面が濡れていく
どうしようもなく僕は地にうずもれる
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夜が好きでいたら
あんまり君に会わなくなった
君は怒って泣いてしまった
どこかに隠れて
君が泣くと僕は困るなぁ
外に出たくなくなるから
外に出れば君の涙が
僕を濡らし温もりを奪ってしまうから
なるべく君に会えるようにするから
眠たい僕を許してよ
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最後の教室 最後のメンツ
この窓から見る校庭も最後
傷だらけの机
空のロッカー
くたびれた上靴
黒板も最後の装飾
みんなの名前が書いてある
みんな今日も騒がしい
でもなぜかどこか悲しそう
先生の口調
くせのある字
今では懐かしいくらい
遠い気がする
この校舎の隅々が覚えているみんなとの激動の日々
みんなありがとう
教室もありがとう
会わなくても覚えていてね
一生に一度の恋を、青春を。
そして
今から違うミチを踏み出す僕らに
『卒業』という題名のアルバムを…
最後の桜吹雪に散りゆくみんなよ
みんなが友達だった事を涙で残そう…
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ただひたすらに君を追いかけていた
明けても明けても…
ずっと
肩を並べる事を夢見て
でも君を綴った言葉から
涙がこぼれてた
悔しいよ、悲しいよ
君への気持ちが膨らむばかり
これ以上追い続けたら
心が持たない
ここで僕は引き返すよ
今まで落としたことばを拾い集めて
ごめんね。