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健吾の部屋


[1] 〜冬の花火〜
詩人:健吾 [投票][編集]

冬の花火が二人を照らす
月の光が雪に跳ねて仄かに明るいこの丘で
二人を照らす
この約束の場所で二人を照らす

それはまるで
儚い夢のように
それはまるで
夢の終わりを告げるように
二人の花火は散っていく

それでも二人は微笑んで
「綺麗だね」
と言った

そう、人も花もそしてその花火も
“終わりあるもの”
だから一番輝く時を持っている
儚いモノこそ、
輝けるトキは美しい

「またここで逢おう」
二人は約束をして、それぞれの道を歩んでいく。
手には一本の線香花火をもって…

2004/05/12 (Wed)

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