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ケンケンの部屋


[2] 君といた僕
詩人:ケンケン [投票][編集]

心地いい雨が音をたてて降り続く
恵みの雨よ 僕の思い出も洗い流しておくれ

君の匂い 君の仕草 君の笑顔
鮮明に思い出せる自分が憎いよ
君のいない朝を迎えて一人だとわかっていても手を振らずに去っていく君を今でも思い出してしまう

最後のキスの味さえも思い出せる自分が憎いよ

どしゃぶりの雨よ こんな惨めな僕を慰めてくれないか

どれだけ手を伸ばしても君には届かない
ならいっそのことこの思い出よ色褪せて消えてなくなれ

どれだけ願っても僕の思い出の塊はヒビさえ入ってくれない
音をたてて流れていってはくれない

君の匂い 君の仕草 君の笑顔
君のすべてを思い出せる君といた僕が心の中に潜んでいるから

僕が変わらないことには思い出の塊は消えない
君といた僕が消えない限り思い出の塊は消えない

2008/01/28 (Mon)

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