ホーム > 詩人の部屋 > 禪稀の部屋 > 小さな鎖

禪稀の部屋


[11] 小さな鎖
詩人:禪稀 [投票][得票][編集]

「何をしたら振り向いてくれますか?」
あの人達に問い続けてた

あの人達は“私”という存在をもう見ない…

私がこけてしまっても
隣にいる誰かを見てばかりで…

もぅ 期待するだけ無駄なの?
いつかあの頃に戻る日がくると思っていても無理なの?
あの頃はただの偽りだったの?

“ここにいてもいい”という証拠が欲しかった
家族と私を繋ぎ止める小さな鎖がずっと欲しかった

あの家族といるときの孤独感を
もぅ 味わいたくないの…
少しの間だけでも私のほうを振り向いて
ちょっとだけ私の声に耳を傾けて

私は前のように家族と仲良くしたいだけ…

2006/06/04 (Sun)

前頁] [禪稀の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -