詩人:禪稀 | [投票][得票][編集] |
キズついて
傷つけて…
傷つけられて
傷つけて
白い肌に増えていく赤いキズ
傷が増える度
狂っていくものがあり
日々 少しずつ壊れてく
生きるつらさに傷つくのに
恐がって
何もかもから逃げ出して
一人の場所へ逃げ込んだ
そしてまた―‥
ここには誰もいないから
止める人もいなく
キズだけが増えていく
どうにも止められなく白い肌が赤くなる
痛みすら快感に…
赤く染まるこの両手
そして 同時に黒く染まるこの私
何が救いになるのかすらもわからない
何を求めてるのかすらわからない
生きてく意味もない日々を
私はまた一人この場所で生かされる
何の意味のないこの私
時間を追うごとに紅く黒く染まってき
‥自分を失い病み狂う
誰の助けも求めずに
ヒトを一人も近付けず
私はこの紅く黒い世界へ染まる…