詩人:鴻 | [投票][編集] |
大人だから
気づける事
大人だから
気づかない事
子供だから
気づかない事
子供だから
気づける事
“大人”ト“子供”
それッて
大キイ人ト
小サイ人トデ
『『…両方…人…』』
思いでも
想いでも
いつも
加虐者がいて
誰かを
傷つけるのは
『人ノ 性カ…?』
心でも
身体でも
いつも
何かを
傷つけるのは
『人デシカ 無…』
そんな事態を
救えるのも
『人デシカ 無…』
呆レながラ
飽キれナガラ
『厭キレテイク…』
そんな
人だから
“『人デシカ 無…』”
こんな言葉を
言イ換エたダケノ
『罵声ガ 或ルノカナ…』
この世ノ
全テヲ 欲望ノママニ…―
喰ラッてモ
喰ライ 尽くシテモ…
欲ノ果てナイ
『人間サマへ…―』
嫌悪感を
心から
抱きながら
最高ノ笑顔で
ボクは言ウヨ…―
“『…人デ無シカ…』”
詩人:鴻 | [投票][編集] |
花ノ名…紅欄(シラン)
花言葉ハ…―“『』”
君に
この 花を托します…
将来…誰か…
愛せる人が 出来たら
…あげようって…
昔から 大切に 大切に
育て続けた
大事な 花なんだ…
あぁ…君が
よく知っている事か…
いつも 笑いながら
見守って…くれたからね…
君と一緒になって
…何年 経つかな…
沢山の思い出を
君と 過ごした事だけは
大切に 大切に
ひとつ ひとつ
大事に 憶えているのに…
…多イナ…
年月より
思い出の方が…
君が 居てくれたから
『僕は…幸せだよ…』
君の傍に 居れた事…
僕の 居場所が…君な事
『…有難う…』
あぁ…泣いてはダメだよ…
君の 笑顔で
僕は 生きてきた…
そう…思うほど
優しい ほほ笑みで
このまま…見守って…
この花に
想いを 托したから
…君ハ 大丈夫―…
最後に また…
あなたに
泣かされました…
花びらに
涙が落ちてしまった…
本を横目に
花を両手に
この花に 托された
最後ノ 言葉…―
“『…貴方ヲ
忘レナイ…』”
詩人:鴻 | [投票][編集] |
僕は
多重人格者です
と、言っても
二人きりの…
僕の全ては
もう一人が、大好きで
ずっと、傍に居る事…
ですが、もう一人には大好きな部外者が居て
結果、奴の所有物で…
僕は情緒不安定
時に、意味不明
本当は…―
何時
消えても
おかしくない
稀に…意識混濁…
何も、分からなくて
何か、消えていく…
そんな
足着かずな僕に
大ッ嫌いな
部外者の君が…
『分からないなら聞け』
『強ガル必要ハナイ』
『俺のモノだから』
『拒否権ハナイ』
…傲慢…
だけど…
嬉しかったのは事実で
苦しかったのも事実で
…泣イテシマッタ…
意地を張るのは性分
口が悪いのは御愛想
僕は…
多重人格者です
僕の全てが
もう一人を、大好きで
ずっと、傍に居る事
それは変わらない…
ですが、もう一人には大好きな部外者が居て
結果、奴の所有物で…
そんな大ッ嫌いな
部外者の君が
とても不本意で
残念な事に
今では
僕にとっても…―
“『…所有者…』”
詩人:鴻 | [投票][編集] |
いつもの帰り道
いつもの坂道
気持ちのままに
走りきって
肩で 息をしながら
いつもは気にも留めない
いつもは無関心な
坂ノ上の…―
『a Church...』
興味本位だったんだ
其処に
足を踏み入れたのは
少し疲れたから
言葉 ブチ撒けたかった…
ダカラ
祈ってみた
祈手組んで
唯 目蓋の裏
真っ暗なトコで
考えただけ
神様ってヤツに
ブチ撒けただけ
…妙にスッキリした…
『冗談 本気 半分』
椅子 丁度あったし
其処に
腰かけて
昔 噛っただけの
天使祝詞を歌ってみた…
ボーっと
何も
考えてねーよ?
少し休めたから
言葉 ブチ撒けたお詫び
…なんか
此処の神父サン
悪趣味みたいね…
何時 隣に座ったか
全く 憶えてねーってのに
あんたに気付いて
豆鉄砲食らった顔の
見ず知らずの美少年に(加除系。)
にっこり
営業Smileをかまして
“損得ノ話ー(Smile持続)
君が君でいるために
人から権利を得る
必要はありません
君が君でいるために
自分を押さえる
必要もありません
自分らしく
生きないと
損 しますよ...?”
…だ そうな…―
何時 此処に来たか
全く 憶えてねーけども
依然 あんたに気付いて
豆デッポウ食らった顔の
見ず知らずの美少年(死語。)
我に還ってきましたが
ちょっと焦った後ですが
営業Smile 返しつつ
言っておくぜ 神父サン
『―…俺的名言集Ranking 入り致しました…―』
なんでか…
本当に
分からないけど…―
“『心 溶ケタワ』”
詩人:鴻 | [投票][編集] |
感情がある…―
それを
頭からの伝達で
胸の奥…―
締め付けて
痛めて
涙腺が緩んで
何かが
沸き上がる
弛めて
突き刺さって
涙腺が緩んで
何かが
流れ落ちる
感情がある…―
それが
溜まり積もって
固まって
気持ちが落ちる
心も落ちる…
どれだけ
目元を濡らせば
枯れるだろう…
“『涙』”
“『心』”
枯れて
無くなっても…
最後まで
残ってしまう
残されてしまう
空っぽになっても
残ってしまう…―
“『入レ物』”
詩人:鴻 | [投票][編集] |
今日を迷わずとも
明日には迷って
流れはあるけれど
今日も過ぎていく…―
水は逆らわずに流れて
風は逆らって吹いて
人は流れに迷って
人は迷いを流して
理屈はさておき
要するに
流れを創るのは…―
“『自分ダケ』”
詩人:鴻 | [投票][編集] |
きまぐれな性質です
家に繋がれて
ヤツを待つような
そんな犬にはなれません
ボクは猫ですから
散歩に連れていって?
と それを待てるほど
お利口さんではありません
犬ではなく ボクは猫です
自分で散歩に出掛けます
日向で寝るのが二番に好き
一番は後程でいいですか?
食事が先の猫だから
餌を貰うまで
吠えて待ちたくありません
ねだるか奪うが早いから
はい 待てない性分です
そう 待てない性分です
だから
家に繋がれて
ヤツを待つよりは
自分から擦り寄る方です
ボクは猫ですから
散歩に連れていって?
と それを待つよりは
拗ねて自分で行く質です
犬ではなく ボクは猫です
自分で散歩に出掛けては
他で時間を潰します
だって つまらない…
だからって
さっさと帰りは致しません
日が落ちて
お腹が空いてから
ゆっくり
まったり
ヤツに
心配をかける様に帰ります
甘噛みと引っ掻きをする
性格の悪い 猫ですから
食事が先の猫だけど
構ってほしい
それだけです
寂しいだけです
ダカラ
先程の解答は
もうお分りとは思いますが
一番 好きなのは…―
“『ごしゅじんさま』”
詩人:鴻 | [投票][編集] |
目の前は
いつも 目が覚めた瞬間からボヤけていて
目をどんなに擦っても
顔を何度洗っても
目の前は曇っている
至近距離まで近づいて
漸く読める文章
至近距離で見ていないと
指を切り裂く包丁
見エナイカラ見ヨウトスル
ボクの目は
“生キテイル”
だけど
“死ンデイル”
ただ ボクの視力でも
見えなくても見える
人の 好意がある
光っていたり
曇っていたり
心は
見るよりも見える
見エナイモノガ
はっきりと
見えること
それが
唯一 ボクが持てる…―
“『自信』”
詩人:鴻 | [投票][編集] |
心に響かない
そんな視界
人とどんなに接しても
心を揺さ振る ものはない
目の前が
ボヤけて 霞んでいく…
心が軋む音
脈打つ心臓が痛い
脈打たない心が傷い
“ 機能不全 ”
目の前で色素が薄れていく
遠距離から視る
美しい風景
至近距離で触れる
肌のぬくもり
見エナイ 感ジナイ…
ボクの心は
“生キテイテ”
だけど
“死ンデイル”
ただ ボクの視力でも
見えなくても見たい
君が居る
見ルヨリモ見セテホシイ
泣いていたり
笑っていたり
君だけなら
はっきりと
見えている
誰よりも
幸せにしたい
どうしても
死なせたくない
これ以上 ない程に
君の存在が…―
“『愛しい』”
詩人:鴻 | [投票][編集] |
紅葉した葉は
落ちて 赤く積もる
その上に立って
化粧を落とした木と
枝の隙間から見える
冬空の風景は
“温カイ…―”
今は冬で
外は寒くて
だけど
一歩踏み出せば
カサカサ音発つ
落葉の演奏
舞散る紅葉は
風のイタズラ 囁き声
雲の動きと色素の変化
空の表情 百面相
―…額縁のない風景…―
額で囲むと
視野が狭くなる
もっと
他までみて
視野を広げて
もっと
飾る前に
磨きあげて
輝かせて
名作じゃなく
未完成でも
誰かが みてくれる
ただ それだけで
その作品は…―
“『立派』”