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鴻の部屋  〜 新着順表示 〜


[136] 黒猫と流れ星...
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夕方が夜に変わる
薄紅の太陽から
黒の月に飲まれていく

一番星が見えたら
あんたが何時
現れてもおかしくない

あんたが夢を叶えるなんて
全く信じちゃいない

だけど あんたに
夢を抱く位は
勝手な事だろう

傍若無人な言い振る舞い
野生動物間違いなし
威嚇喧嘩は日常茶飯事

お気に入りの屋根の上
お気に入りのお月さま

あんたを待つには
絶好の場所で
毎日 毎日
あんたを待ってた

ハチ公じゃないよ
だってオレは猫だから

忠犬なんてお断わり
名もない野良猫上等さ

だけど あんたを待った

だって
あんた何人居るのさ
毎回同じじゃないだろ…

そんなに早く通ったら

誰にも見てもらえず
誰にも気付いてもらえない

だから…―

《…一生 見テヤル…》

そう 勝手に決めた
ああ 勝手に願ってる

オレが死んでも…―

《…誰カ 見テヤッテ…》

呆気なく
誰にだって最後はくる…

例え
それが自由気儘で
傍若無人な野生動物でも…


《…》


あんたを見て
瞳から零れた水滴

ああ 似てるだろ…
黒い身体に透明な涙

これ…―“『アゲル』”

2008/10/21 (Tue)

[131] 足ラナイ言葉...
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その一言で
キミの不安が和らぐなら

こっ恥ずかしいし
かなり 言いにくいけど

難しいとか
照れとか

そーゆーの
全部飲み込んで

真っ向勝負
真っ赤なお顔

キミに

一言だけ

たった

三文字…―

“『大好キ』”

2008/06/11 (Wed)

[130] 鏡ト俺トオレ...
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色々
洗い流したくて
雨ん中 突っ走った…

息切れ切れ
キツくて苦しくて

もっと
洗い流したくなって
浴槽に
頭まで潜った…

頭が熱ぃ…
風呂からあがって
鏡を見て…―

『オ前 何シテンノ?』

俺じゃない
俺が話す…―

『馬鹿ミテー』
『傷ツケレバイイジャン』
『観タインダロ?』

いつもは居ないのに
なんで…―

『泣カセタインジャネーノ?』
『ヤリャイイジャン』
『後悔シナイッテ』
『俺ガ居ルシ』

破壊衝動剥き出しの
俺が居て…―

『アレカ?自分嫌イ』
『刺シタインダ〜』
『痛サデ安心シタイトカ?』

違う やめろ
壊レタラ…―

『生キテル実感』
『ソンナモン必要ネージャン』
『ソレデモ 嫌ナンダ〜』

うっさい黙れ
治ルノニ…―

『図星?』
『苦シー?痛イー?』
『ゴ愁傷サマ〜』
『…―デ。』

“《消エタインダ》”

『本当』
『馬鹿』

喋るな 黙ってくれ
時間ガ 掛カル…―

“《デモ…
   寂シイネ…―》”


数秒で
湯煙が覆い尽くし

漸く ソイツが見えなくなった…

だけど
曇った鏡を拭ききって

鏡越しに見えた
“…泣顔…”

『…』

蔑むように笑って
笑い飛ばして

嫌な事
ナミダで流して

明日には
また泣くかもしれない

だけど

明日には
あるかもしれねーじゃん

泣顔以上ノ―…

“『笑顔』”

2008/06/11 (Wed)

[129] 良(麻)薬 口ニ苦シ...
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アイジョウッテフクザツ…

愛しすぎて依存症
それが同意なら
美しい恋愛感情?

それなら…―

俺のは
“狂ッテンノカナ…―”

『アンタニ 溺れてる』



なぁ
傍に居てよ

なぁ
アンタヲ 愛シテル

だけど
あんたを憎んでる

あんたが居ないと…―

心ガ寒イ

『…痛ェ…』

 傷ヲ抉ル…―
    “『苦痛』”

あんたと居る時は

あったかくて
心地好くて

安心シテ…―

『傍ニ…居レンノニ…』

バーカバーカ

あんたは馬鹿

あんたはアホ

 あんたは…―
   “『麻薬』”

ないとダメ
足りない

もっと欲しい…―

もっと

もっと

モット…―

“『― 愛シテ ―』”

2008/05/18 (Sun)

[128] 熱々の中に...?
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あつあつのご飯

あつあつのハンバーグ

あつあつのポテト

あつあつのコーンスープ

あつあつの人参グラッセ

あつあつのほらふき芋

あつあつの両親…―

“『(;-_-)…
    冷めたボク』”

2008/04/09 (Wed)

[126] かげ...
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影をみてると落ち着くんだ

なんで?
って 誰かに聞かれた

じゃあ…
って ボクは聞き返した

君の身体は鏡に映る?
君には影がありますか?

そりゃあ…あるよ
って 言ったよね

だったら…―

君が其処に居るってことで
君には光があるってこと

存在してるし
着いてくる影もある

かげ 好きだよ…

輝くものを持っていて
だからこその影

キミのかげ
ボクのかげ

ある時も ない時も

そばに居る
一人じゃない

光がある
影もある

在るから 居るから

決シテ…―

“『独リジャナイ』”

2008/04/10 (Thu)

[125] 犬ノ性質...
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忠実な性質です

家に居て
キミを待つこと
そんな一日一日が大切です

だって ボクは犬だから

散歩に連れていって?
と それを吠えて
伝える癖 こういうとこ
お利口さんになれません

猫ではなく ボクは犬です

自分で散歩に出掛けるのは一人きりで寂しいのです…

だから
家族との散歩が二番に好き

一番は後程でいいですか?

散歩後はお食事タイムの犬なのです

餌を貰うまで
吠えてしまうだだっ子です

―…来た!!

家族の指示で
覚えた事を披露します

はい 待てる性分です
ええ 待てる性分です

だから

家に居て
キミを待つことで
遊べた時間が
より一層楽しく感じられる

ボクは犬だから

だけど…

散歩に連れていって?
と それを吠えて
伝える癖は
少しでも早く
一緒に居たいから…

猫てはなく ボクは犬です

キミを待つために
他で時間を潰すけれど

―…つまらない...

だからって
勝手に家出は致しません

日が落ちて
お腹が空いたころ

ゆっくり

まったり

『ただいま!!』

って
キミが帰ってくる

尻尾を振って立てて凹ませて…そりゃ〜分かりやすい性格の犬ですから



吠えるが早いの犬だけど

構ってほしい

それだけです
寂しいだけです

ダカラ

先程の解答は
もうお分りとは思いますが

一番 好きなのは…―

“『ごしゅじんさま』”

2008/01/23 (Wed)

[124] 居留守...?
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此処におる(居る)理由って…

あーた(貴方)何言っちょっとか(言ってるの)?

自分の胸ひっぱたいてみんしゃい(叩いてみなさい)

“ドンッ”

おっどが(居るでしょ)?

どげんかせんといかん(どうにかしないといけない)

そげん(そんな)事を考えちょる(考えてる)

おう(ねぇ) あーた(貴方)
生きちょっとが(生きてるでしょ)?

それだけでよかよか(良い良い)

これからもい―ぱい考えっとよ(考えなさい)

―…んでな
おい(俺)から言えるこったら(言える事なら)こんくらいしかなかとよ(この位しか無いよ)

無理はせんでよかから(しないでいいから)…―

“『きばりんしゃい(頑張りなさい)』”

2008/01/22 (Tue)

[123] 心腫瘍...
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『お前には価値がない』

それはあんたが決める事じゃない

『お前は失敗作だ』

それはあんたにとってだ

『お前はリサイクル出来ないゴミ以下の存在だ』

それはあんたがそう蔑みたいだけだろう

『お前が産まれて生きている事が最大の不幸なんだよ』

ああ あんたにそう言われる事が俺の最大の不幸だよ

言われ慣れた言葉が
心には深々と残る

綺麗な切り傷から感染し
ジュクジュクと腐っていく
赤黒くただれていく
どんどん健康な所までも
影響を受けていく…―

あんたの言動は
俺の性格を変えるには充分すぎたけれど

それ以上に

もしも あんたが言うゴミ以下の俺と言う存在を
愛してくれる人が出来たら

どれだけ愛しい人で
どれだけ幸福な事か

そう思う事にしたから
その時が来たら今まで溜め続けた 感情の涙
一気に出して止まらないし止め方も分からないだろう

だけど…―

その時俺は知るだろう
価値と云うものを
その時俺は言うだろう
君の存在がどれだけ大切か

あの人が放った言葉を
嫌味ったらしく使ってやろう これは性格の歪み

だけど
俺なりにアレンジして

『君が産まれて生きている事が最大の幸せなんだよ』

…―たくさんの昔話を
君はおとなしく聞いて

ニコリと

いつもの優しい笑顔を
意地悪っぽい笑顔に変えて

『ありがとう
あなたにそう言われる事が  私の最大の幸福だよ』


『……。』


勝てる気はしないが
愛し方愛され方だけは…―

“『 成功作 』”

2009/05/19 (Tue)

[122] マクラです...
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強がりは君の勝手

なにか
泣きたい事がある度

君がボクの上で泣く
君はボクを強く握る

痛いけど
君が痛そうだから
ボクはおとなしく
濡れる体で
頑張れって言うんだ

君が
此処から起きて
ボクに背を向ける

その時
ボクが少しでも
役に立てたなら
すごく嬉しい…

また 此処で泣くとしても

君が
その度に成長していく
それを
ボクは見守る

その度に涙のシミが残って涙の意味を知って

いつも 頑張れだけのボク
それだけが幸せなボク

ごめんね
勝手なお節介だったかな
ごめんね
それだけの存在で

君が大きくなっていく
君が涙を強さに変えていく

―…ああ
  ボクはもう
  傍には
  居れないみたい…―

汚れてしまったし
低反発なんて機能もない

君を乗せるのは
新しいヤツの役目

だけど
大丈夫

ボクは幸せでした

君が涙を流す度
君の傍に居れた

“強ガリは君ノ勝手”

なにか
泣きたい事があったら

ボクの上で泣いて
ボクを強く握って

それだけはボクの役目

誰にも譲れない…―

“『ボクの勝手』”

2008/01/22 (Tue)
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