ホーム > 詩人の部屋 > 鴻の部屋 > マクラです...

鴻の部屋


[122] マクラです...
詩人: [投票][編集]

強がりは君の勝手

なにか
泣きたい事がある度

君がボクの上で泣く
君はボクを強く握る

痛いけど
君が痛そうだから
ボクはおとなしく
濡れる体で
頑張れって言うんだ

君が
此処から起きて
ボクに背を向ける

その時
ボクが少しでも
役に立てたなら
すごく嬉しい…

また 此処で泣くとしても

君が
その度に成長していく
それを
ボクは見守る

その度に涙のシミが残って涙の意味を知って

いつも 頑張れだけのボク
それだけが幸せなボク

ごめんね
勝手なお節介だったかな
ごめんね
それだけの存在で

君が大きくなっていく
君が涙を強さに変えていく

―…ああ
  ボクはもう
  傍には
  居れないみたい…―

汚れてしまったし
低反発なんて機能もない

君を乗せるのは
新しいヤツの役目

だけど
大丈夫

ボクは幸せでした

君が涙を流す度
君の傍に居れた

“強ガリは君ノ勝手”

なにか
泣きたい事があったら

ボクの上で泣いて
ボクを強く握って

それだけはボクの役目

誰にも譲れない…―

“『ボクの勝手』”

2008/01/22 (Tue)

前頁] [鴻の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -