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鴻の部屋


[40] 傍観鳥...
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いつも変わらぬこの場所に一羽の鳥が舞い降りた

晴れた日も

雨の日も

強風唸る風の日も

行き交う人々 観つめては
毎日 鳴いて 居たのです

雷鳴響く稲光

そんな危険な日にさえも
鳥は唯々 観てました

昔は恋人だった者
擦れ違えど他人様

哀しき想いは片思い

明日を悩んだ解答者
計るか否かを模索中

自殺志願者 鬱病者

他者の意見を聞けぬ者
争いばかりの戦場で

唯我独尊 冷静破損

日々を観つめる傍観者
無力な己を悔やんでは

満身創痍 自暴自棄

行動可動は困難で
脳内構造 増築可能

この場に降りた 一羽なら
行き交う人々 観つめては

努力に励む 者を押し
夢を追う者 応援し
闇から脱出 希望者に

それが“信念”鳴きました

同一人物 居りません。
気分転換 致しましょ。

腹を括るか腹切るか

覚悟を決めて 生きておけ

人の心は「多種多彩」
人の心は「 山天気 」

いつも変わらぬこの場所で一羽の鳥が鳴いている

毎日鳴いて 居たモノは

心の住人 白い鳥

食せるモノは 感情で
死せるモノも 感情で
誰かがいつも 傍に居て
誰かがいつも 死んでいる

そんな現実 受けとめて

“貴方ノ鳥は元気カイ?”
“貴方ノ心は元気カイ?”


-「殺セル者ハ御前ダヨ」-


長年育てるこの想
生涯寄り添うこの思

刻まれし記憶を

ドウ 解釈スルか…―

“『...御手並拝見...』”

2006/08/24 (Thu)

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