知っていました

いつからか、

貴方の心に私が居ないことを

それでも、

私はずっと貴方が好きでした



あぁ、

これも恋ですか？

　
　
　
「鏡よ鏡、世界で一番僕を愛してくれるのは？」



鏡が指を指したのは




誰でもない、僕だった

何故優しさだけで自分を埋め尽くしてしまうの？

人に柔らかな貴方は

本当は誰よりも弱くて脆いはずなのに



その涙は誰のため？

貴方の涙は、心のコップに溜まっていく

瞳から落ちる事のないその感情を

また奥へ奥へとしまい込んでしまうんだね


「泣いてもいいよ」


でも言えないんだ

どこまでも気高い貴方だから、邪魔をしてはいけない気がして

でもどこかで思ってる



いつか、

私の胸で泣いてくれたらいい

涙の海を作ろうか

でもそれは悲しみの涙だけじゃなく、

喜びの涙も混ぜよう

涙の海を作ろうか

優しさに比例して、

貴方の瞳から流れる涙で海を作ろうか

悲しみは、分かち合って半分に

喜びは、分かち合ってその倍に

涙の海を作ろうか

朝日が昇る、

黄昏が沈む、

その涙に秘められた

思い出を忘れてしまわぬように

涙の海を作ろうか