詩人:KiraAya | [投票][編集] |
俺は子供の頃から絶望していた
大人になる前に死ぬと思っていた
何もできない大人になると思っていた
きっと生きてはいけないと思っていた
俺は何もできない大人になった
それでもまだ生き延びていた
みんなが俺を見捨てると思っていた
けれど友達はそれなりに優しい
俺は生きてはいけないと思っていた
俺は生きていたいと思っていた
何の役にもたたず
世界の隅っこで
何かの拍子で死ぬまで
惨めなままで
生きていたいと思っていた
俺は惨めな人間になった
あの頃 思い描いていた通りのままで
俺はまだ
死ぬまで生きていたいと思っている
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あなたが生みだして
与えてくれる愛情を
この無力な手のひらが
どうしても 掴めない
水のように 空気のように
私の腕は砕け散って
どんなに 這いつくばって
零れる愛を 掻き抱いても
私など無いみたいに
すりぬけて 流れていくから
こんなにも求めているのに
あなたがくれるものは全て
欲しくて 欲しくて 泣き叫んでも
そこにあるのに 掴めない
そうして 与えても与えても
私から返ってこない愛情に
あなたは疲れたように
微笑んで 背を向けるから
こんなにも求めているのに
あなたがくれるものは全て
欲しくて 欲しくて 泣き叫んでも
そこにあるのに 掴めない
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人を傷つければ吐き気がするけれど
嘘や真似事で好かれたくはない
根っからイイヒトになどなれないなら
ありのままで いるしかないのだ
誰から愛されなくとも
独りで死ぬことになろうとも