詩人:KiraAya | [投票][編集] |
煙草は嫌い
吸った話を聞くのも嫌い
買うのを見るのも嫌い
大好きな友達も恋人も
煙草の匂いが見えるその瞬間だけ大嫌い
香水嫌いな人
爬虫類嫌いな人
虫嫌いな人
男嫌いな人
オタク嫌いな人
子供嫌いな人
メタル嫌いな人
同性愛嫌いな人
ピーマン嫌いな人
嫌うのは悪いことじゃないけど悲しいこと
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まっぷたつに裂かれて
皮一枚で繋がった腹を引きずって
引きちぎられて4本になった脚で進もうとしてた
でも意志を離れた腹に引き止められて
頭が直立した姿は滑稽だった
それでも脚は空を掻いた
どうして進めないのかも解らずに
死ぬまでそれを眺めてた
「甘美な罪悪感に酔いしれるが良い」
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誰かに愛されることが
どうしても出来なかったから
誰からも愛されないものを
愛したかった
愛されるだけの価値と
その理由を持たなかったから
価値のないものを
理由もなく愛したかった
くだらないもの
つまらないもの
汚いもの
醜いもの
害をなすもの
忌み嫌われて
馬鹿にされて
憎まれて
それでも
許されることだって ある
その事実だけが
僕を繋いでいたから
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自分がそばにいることが他人の支えになるはずだと考えることの何という自惚れ
誰も汚れた手で触れられたくはないし
臭いものに近づかれたくはないものだ
自分はそうではないと考えることの何という自惚れ
自分が他人に奉仕すれば感謝されて当然だと考えることの何という自惚れ
自分の努力が認められて当然だと考えることの何という自惚れ
自分が目障りではないと考えることの何という自惚れ
自分の命に価値があると考えることの何という自惚れ
自分には幸せになる権利と資格があると思うことの何という驕り
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独りなのは知ってる
どうしようもなく淋しがってることも
だけど それが どうした
それはただの事実だ
癒されることなんて求めない
欲しがっても欲しがらない
一人で泣いてそして終わり
繰り返して生きていけばいい
誰も求めたくなんてない
優しくなんてされたくない
そんな傷つけ方は二度としたくない
この汚れた手でそのシャツの端を掴むなんて
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優しい人が泣いていたのを知っていた
俺のせいで傷ついたことを
俺が気がつかないように
俺が傷つかないように
隠れて泣いていたのを知っていた
今もあの時の気持ちのまま
俺は
許されているだけの人間だと
知っている
価値なんかない俺が
優しい人間に許されて
ここに生きているのだと
知っている
それはやっぱり愛なんかじゃないんだ
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何も言わずに死にに行こう
携帯とiPodと財布、ノートとペンだけを持って
お気に入りの指輪とネックレスをつけて
死にに行こう
その前にやることをやるのさ
生きることが大切じゃなくなれば
時間はいくらでもある
明日がなければ今日は長いのさ
水族館に行こう
動物園に行こう
サーカスを見に行こう
パレードを見に行こう
教会へ行こう
海を見に行こう
あの人を探して謝ろう
詩を書こう
優しい人と話そう
悲しい人と話そう
死にに行こう
残してきた人たちは
僕の携帯にメッセージを送るのかしら
そしたら「ありがとう」って言おう
誰ひとり泣いたりしないかしら
それでも悲しくない淋しくない
僕は生きる価値のない人間です
僕は役にたたないゴミです
僕は生きる術を持たない
僕は生きてはいけない
父さんに逢いに行こう
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私を愛していると言いながら
私を突き放したヒト
私を愛していると言いながら
私を痛めつけるヤツ
あの人は笑わない
あいつは笑ってる
あの人は私を抱いてくれない
あいつは私を抱きしめている
あの人は嘘をつく
あいつも嘘をつく
私はとても弱い
私はとても弱い
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死のうと思い続けないと生きられない
いつか どこかへ消えてゆく
君が知らないフリをしてくれると願ってる
海を見に行こう 海を見に行こう
そして死のう
いつだって僕は全てを捨てられる
その前に
海を見に行こう 海を見に行こう
たくさん詩を書いて死のう
たくさん絵を描いて死のう
たくさん笑って死のう
君を愛してるって言おう 身勝手に
君がすぐに忘れてくれるって願ってる
生きることが大切じゃなくなれば
時間は山ほどあるんだ
だから 何だって出来るさ
空だって飛べるはずさ
いつか どこかへ消えてゆく
死のうと思い続けないと生きられない