詩人:KiraAya | [投票][編集] |
救いの言葉が聴こえない
祈りの言葉が解らない
這い上がった先に何があるの
幸せが安らぎが本当にあるの
高みにのぼることに喜びが見いだせない
底辺で喘ぐ方が似合っている
俺は死ぬまでうまくいかない気がするんだ
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私は生まれた
だから生きたかった
術は知らなかった
食べて寝て動いていた
そうして大きくなって
子を成して死ぬのだと
思われていたに違いない
そうはならなかった
のこのこと迷い込んだ檻
何かに捕らわれて息が出来ない
五体が黴びてゆく
明るい外の光の中に
私を映す二つの黒い円形
あれは私を捕らえたものだ
あれは私を殺すものだ
黒い君よ
君の中に私は残るのだろうか
こんな小さな私の生命と死が
君の中で意味を持つだろうか
薄れてゆく意識の奥で
詩が聞こえた気がした
外の光は明るいのに
ここはとても冷たい
怖くはないが とても淋しい
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母親の温もりを求めて
ふるふる震える
暖かな命
小さな命
生きる為に生まれた子よ
逆さに吊すと小さく鳴いた
怯えて 泣いた
突き刺さる牙の痛みと
飲み込まれていく意識
逃れられない死を与えたのは
蛇か僕か?
お前の命で蛇は生きるし
僕の手には金貨が落とされる
誰かが僕を死に神と呼んだ
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君は幸せでいますか
本当は君は愛されていた
僕が惨めだっただけなんだ
あんなに汚かった僕を
最後まで愛してくれていた君に
僕は哀れみと怒りを覚えていた
君を踏みにじった事実が
未だに僕を責めたてる
二度と会えない君に
言いたいことがあるんだ
二度と会えない君に
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何もないということを君は知らない
恨むことが求めることだと君は知らない
絶望は美しくなく惨めだと君は知らない
待ってあげるから 早く大きくおなり
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今日も明日も同じ言葉を聞く
拒絶と否定の繰り返し
そうだね僕らは醜い生き物
笑ってほしいなんて
願ってはいけない
触れてほしいなんて
狂気の沙汰なの
不快にさせてごめんなさい
誰にも見られないよう
新聞紙の裏に隠れておくから
そんなに悲しい顔をしないで
小さな命を奪ってまで
僕が生きている価値なんてないけど
お腹が空くから食べてしまうの
ああ ごめんなさい ごめんなさい
僕らは醜い生き物
愛して欲しいなんて
願ってはいけない
許してほしいなんて
狂気の沙汰なの
「気持ち悪い」
「気持ち悪い」
「気持ち悪い」
僕らは醜い生き物
死んだほうがいいんだね