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KiraAyaの部屋


[154] 少年の罪
詩人:KiraAya [投票][得票][編集]


私は生まれた
だから生きたかった
術は知らなかった
食べて寝て動いていた

そうして大きくなって
子を成して死ぬのだと
思われていたに違いない
そうはならなかった

のこのこと迷い込んだ檻
何かに捕らわれて息が出来ない
五体が黴びてゆく

明るい外の光の中に
私を映す二つの黒い円形

あれは私を捕らえたものだ
あれは私を殺すものだ

黒い君よ
君の中に私は残るのだろうか
こんな小さな私の生命と死が
君の中で意味を持つだろうか

薄れてゆく意識の奥で
詩が聞こえた気がした

外の光は明るいのに
ここはとても冷たい
怖くはないが とても淋しい

2008/10/04 (Sat)

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