詩人:KiraAya | [投票][得票][編集] |
俺は子供の頃から絶望していた
大人になる前に死ぬと思っていた
何もできない大人になると思っていた
きっと生きてはいけないと思っていた
俺は何もできない大人になった
それでもまだ生き延びていた
みんなが俺を見捨てると思っていた
けれど友達はそれなりに優しい
俺は生きてはいけないと思っていた
俺は生きていたいと思っていた
何の役にもたたず
世界の隅っこで
何かの拍子で死ぬまで
惨めなままで
生きていたいと思っていた
俺は惨めな人間になった
あの頃 思い描いていた通りのままで
俺はまだ
死ぬまで生きていたいと思っている
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