詩人:レモン | [投票][編集] |
夜の階段を上って
流れ星のスピードを感じて
天雫の音色にときめいて
風の向こうを画いて
砂丘のイリュージョン見つめて
須臾の間にも重ねあわせて
永遠(とわ)の入り口が啓いて
生死の境界をも見おろして
胸奥の心象をつないで
旋律の共鳴に結ばれて
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水面下では激動しているせかいの根源域に
複雑な様相を呈しながら絡まり遇った
魂と魂たちにおける思念の対話、
憶念の調和、
共有化していた運命的現実の融和…
時代の潮流の最中に、
めざめ促された者たちの
根底的な意識の清浄化
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黒い項垂れた生命(ひと)の波を押しのけ掻き分け
黄金の扉の方を目差して
前進む、前進む、前進む…
苦悩にまみれた生命(ひと)の群れに抗うようにして
歩む、歩む、歩む…
只々、光り輝く黄金の大道のせかいに列なりたいから、
求めて、求めて、求めて…
君は、やがて、運命の変革の歓喜の方途をみつけては、
大宇宙の確固たる直道に軌跡を遺し
生きる、生きる、生きる。
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チューリップの花が風になびいている。
カラフルな色彩は、かつての画せかいを想起させて。
宇宙の静けさの中に吸いこまれて、
一体となったような自在な意識。
ながれゆく刻に生命を委ねたら、
どうにもならなかった嘗ての成行きだって
取り戻せそうな儚く優しい薫りが包んで
生まれる前からの運命を創り直したい憶いを
心に一杯にさせて、
私は、あらたな世紀(トキ)へと、翔びだしたい
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けだるい夜明けから
自分の背丈の影を追い抜かれて
眠れぬ時代の思い出の欠片を
ひとつだけ胸に握りしめて
旅だちの唄を脳裏へと響かせて
巣だちの刻に郷里へと募らせた
悠久の詩を詠いながら、
とびらを開く瞬間に出会える
その喜悦びに
ふるえる生命が覚知する波紋が、
宇宙のキャンバスへも届くから
画かれた文様は、
あたかも、
水鏡が映し出した
浄らかに澄んだ
地球色の青の調べ…
黎明が訪れる
ほんのひと時に咲いた
鮮烈な印象を宿す
群青色の水晶の灯り…
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複雑に絡まり合って
混線していた意識の深層に存在している
因縁と宿業と縁起の
生命から産まれている
糸をきれいに戻せるように、
一緒(とも)にたくさんの運命を換え続けてきて
一緒(とも)にたくさんの未来を創り続けてきた、
そして、一緒(とも)にたくさんの“今日”へと
存在し続けてきた…
もう戻ろう、
私達を導いてくれる崇高な巨船が、
“大乗の教え”という哲理の救済が、
促しているきみとぼくの…
新章の旅を風を呼びおこしながら、
祝福してくれているんだ。
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太陽のひかりのなかで、
きみはなにを亡くした
太陽のあかりのなかで、
きみはなにを亡くした
せかいの解釈が新たに更新されてゆく
せかいの物差しは昨日迄を忘れていく
眩しい煌めきが幼い頃を陽炎の様に揺らめかせてた…
幾つもの過去の残がいにとり囲まれて
身動きも取れない私達
無数の思想家たちは謳う為に生まれては逝く
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刻の迷宮に於いて
六道よりも
虚しく哀しく苦しい
無間輪廻歩き続けて
自我の宇宙の内奥のひかり
外界の黒闇照らし晴らせて
“生”の刹那に降り積もりゆく業苦
シャワーの様に洗い流して
きみが宇宙で、ぼくと宇宙で、
大宇宙の絨毯に溶けた
感応したいたゆたいの時間で、
睡る様に瞼を瞑り
流れ星の様な煌めきで、
そっと掌を伸ばして
ずっと生命を揺らせて
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屋外は晴れ渡り、穏やかな風が吹いて
新たに萌え広がる緑葉生茂って
生命の明鏡磨き上げる
作業繰り返して
澄み切った心象で映す
せかいの万象はとても浄らかに
餓鬼・畜生・修羅・地獄界の牢獄から
翔び出した境涯を以ってして、
もっと遠くから、
宇宙の地球を眺めてる憶い…
いつも常に何処かへと
響かせる
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遠ざかってゆく刻が、
ちかづいてゆく
胸奥の宇宙の扉のさきへ
蠢いている
万有流転す
数多の生命のあらすじ
瞬間の思念からの発露
無量無辺の一念の光路
善根を成した
陽報の陰徳
かつての時間へと
はるかな時間から…
遠ざかるように
ちかづいてるように