刻の迷宮に於いて六道よりも虚しく哀しく苦しい無間輪廻歩き続けて自我の宇宙の内奥のひかり外界の黒闇照らし晴らせて“生”の刹那に降り積もりゆく業苦シャワーの様に洗い流してきみが宇宙で、ぼくと宇宙で、大宇宙の絨毯に溶けた感応したいたゆたいの時間で、睡る様に瞼を瞑り流れ星の様な煌めきで、そっと掌を伸ばしてずっと生命を揺らせて
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