幾重にも繰り返された過去世からの生き死にの涯の今数多の感情を、数多の景色に、生命へと業と宿し宿した蓄積の現出の瞬間絡まった宿命を結ばれた宿縁を悪しき悲しき涕ならば、断ち切り善き嬉しき感涙(なみだ)ならば、さらに堅固に積もり積もった思念と原因を清浄化させゆく一念の展開からおおきな未来へのとびらさえも開きながら私達はまた征くの…何時の日にか辿り着くべき歓喜の至高に因り祝されて貰える日迄は…
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