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月草の部屋  〜 新着順表示 〜


[3] しけった感情
詩人:月草 [投票][編集]

カフェイン摂取
ブラックコ―ヒ―は
控えてた。
無性に飲みたくなった
体に侵食する。
さえない感情と
鮮やかな記憶。

脆いとわかりながら
人はまた、生きる。

気に入った曲と
ブラックコ―ヒ―は
最強の起爆剤。

私はココにいま―す。
誰もいない洞穴。
そんなふんわり感。

結局自分は何がしたいの?
曖昧すぎる刹那な
ほんの一時が
積み重なって
ここにきた。

ねえ、今日は
少し悪い感情が
芽生える夜明けなら
食い止めるつっかえ
必要なのかもね。

ひとりたたずむ部屋 探してた答。
見つかんないよ。
もう少しだけ
歩む力をつけさせて
鮮やかに
しとやかに
生きてくのは
意外に難しい。

堕ちる時は
道連れ
このプラスチックな
CDプレイヤー

自分がわからない。
そんな夜。

2007/01/24 (Wed)

[2] ―漆黒の東京で―。
詩人:月草 [投票][編集]

洗い立ての髪に
痛々しいまでのピアス そう俺はロッカー 淡い期待抱いて 入りこんだこの世界 甘いもんじゃねえな。
白い息吐きながら スタジオに向かう。 皆で費用出し合ってのレコーディング。
失敗は許されない。 ハラハラドキドキ。
根っからの音楽好き ロックが大好きで尊敬するバンドもいる。 俺の担当はギター。 まだまだ下手だが 今発展途上中。
マイルドセブンライトを俺は ジッポのライターで つける。
金ないからさ、
100円ライターで いいかもしれないが 俺なりのこだわりがあるからな。
朝から夕方は、アルバイト。夢のためだ。
公衆電話から君への ラブソングを歌う。 おっと。10円10円。
君は、不思議ガ-ル。 過去にはいろんな キズ抱えてるらしいが そんなの構わない。 俺がいて君がいる。 何の理論もいらねえ。俺煙草吸う時だけ
カッコよく見えるらしい フォローいらねえ。 魂込めて掻き鳴らす 俺の人生をエッセンスに。

俺は今東京千代田区で頑張ってます。
山形のお袋元気かな。荷物送ってくれる。 「即席麺袋入り、東京は物価高いだろうからまとめて
送るからキャベツやら もやしやらと一緒に 入れて食べてね」
泣かせるなお袋。
俺さ、高校バックレてから
ここで旗揚げして
やる位の勢い。
お袋、泣いて
学校やめるの反対したけど、
終いには俺を送り出してくれたよな。
俺、取り柄ないけど 音楽なら誰にも負けねえから。そう
いつかいつか、
でっかいバンドに
なって、お袋と
親父に楽させたい。 妹が
「兄ちゃん、東京の 〇〇君のサイン貰う 位でっかくなるまで
帰ってきちゃだめよ ?」
とか言ってたな。
家族っていいな。

2007/01/22 (Mon)

[1] 夏まつり
詩人:月草 [投票][編集]

金魚が賑やかにダンス 安い素材で出来た
紙に乗せる心理戦ゲ-ム金魚すくい。子供騙しと思うなかれ。
寄ってらっしゃい
見てらっしゃい。
鮮やかな色とりどりの雪のお化粧かと思いきや、あらあらかき氷。そのままでもいいけど練乳をかけたらさらに綺麗だよ。
なんて、久しぶりの夏まつり。やはり地元は落ち着く。
そういえば小さい頃 おねだりして、輪投げやヨ―ヨ―を買ったりして。
夏の終わりとともに縮んでいくヨ―ヨ―の悲しさといったら。
まるで早い青春。
私も気付いたら
もうこんなに
年を重ねて。
ああ純粋さを、引き換えに、合理さを追求する術なんて、覚えたくないのに。
蜂蜜リップをつけて、はしゃいでたコ―コ時代。
スナバで泥だらけになった小学時代。
剣道とは何かを学んだ中学時代。
野球部の子に恋して。網ごしに見てた恥じらい。頭と話題はそのことでもちきり。
前髪パッツン。
だっさく地味な青春。しかし!貴重な友人やたっくさんの思い出ばかりです。
今の私。遠回りしてることの多い私。
でもあいかわらず
夢に夢みて、単純。
活字とオレンジジュ―スが大好きな私。
涙もろい私。
全て私を受け入れる。まさにそれこそ
マイライフ。

2007/01/22 (Mon)

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