詩人:如月 ちゃこ | [投票][編集] |
朝から止まない雨
傘を差すのが面倒で
カバンを頭にのせて
走り出す
雨傘が彩る帰り道
濡れまいと先を急ぐ俺を
誰かが
呼び止めた気がして
振り返れば
窓辺でぼんやり
頬杖つく君がいた
寂しそうな表情で
誰かを待つのか
雨傘が彩る帰り道を
独りぼんやり
眺める君がいた
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朝から降り止まない雨
足早に消えてゆく
傘と制服の
グラデーション
『ばいばい』
振り向かない背中に
聞こえるはずもないのに
つぶやいてみる
放課後の教室
わけもなく
独りぼんやり
頬杖ついて
誰も振り向かないのに
つぶやいてみる
『ばいばい』
誰かに
気付いて欲しくて
誰かと
繋がっていたくて―…
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柔らかな陽射しの中
春を待ちわびて
ほんのり色付く
薄紅の桜並木
吹き抜ける風が
悪戯に君の髪と戯れる
キ ミ ハ ダ レ ?
一瞬にして奪われたのは
僕の心
一瞬にして停止したのは
僕の思考回路
一瞬にして願ったのは―…
柔らかな陽射しの中
春を待ちわびて
舞い降りたのは
僕がみつけた
キミトイウナノ
テンシ―…
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美しいと
囁く貴方
愛しいと
口説く貴方
さりげなく触れる
その指先のように
重みを持たない
言葉の駆け引き
美しいと
囁くのなら
愛しいと
口説くのなら
この身に纏う
棘まで
アイシテ―…
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大切な存在(ひと)だから
シアワセでいてほしいと願う
大切な存在(ひと)だから
笑っていてほしいと願う
大切な存在(ひと)だから
そばで寄り添っていたいと願う
大切な存在(ひと)だから−…
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思いがけず
接近してきたのはキミ
最初は
見てるだけで良かったのに
言葉を交わす度
もっと知りたくなって
見てるだけじゃ
満たされなくなりそうです
ねぇ…
こんな時はどうしたらいいですか?
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頑張り過ぎるから
キミから
目が離せないのかな?
ねぇ?
そんなに一生懸命だと
キミが壊れちゃうよ?
たまには少しくらい
肩の力抜いて
甘えて欲しいのに…