詩人:如月 ちゃこ | [投票][編集] |
本能的には
気付いてるんだね
だから
ご機嫌うかがい
でもね
そんなんじゃ
もう満たされないから
必要ないなら
無理しなくていいよ?
あたしは
あなたの
オモチャじゃない
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泣きたいのに
泣けなくて
眉間に刻んだ
深い皺
あたしの言葉の裏側
気付かなくてもいいから
少しでいい
ほっといてください
乱れる心が
落ち着くまで…
あたしがまた
貴方の前で
上手に作り笑いが
できるまで―…
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手をつないでくれた
ただ
それだけでも嬉しくて
貴方と見上げた
夜空の星よりも
貴方とみつめた
優しい月明かりよりも
すぐそばにある
貴方の温もりの方が
あたしには
大切だったよ
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笑えないのに
無理して笑うから
顔が
ひきつってたでしょ?
みたくないのに
当たり前みたいに
そこにいるから
無口だったでしょ?
あの日
あたしの身を焦がしたのは
ただの独占欲―…
もう二度とは
満たされることのない
自分勝手な
ただのあたしの
独占欲―…
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傷付けてしまった
貴方の心
粉々に散らばる
心の欠片
どんなに必死に
かき集めてみても
貴方の心は
元通りには戻せなくて―…
こぼれ落ちた
心の欠片
拾い上げた指の隙間
すり抜ける
ごめんなさい
どんなに伝えたくても
ごめんなさい
貴方には
もう
届きませんか?
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闇夜に
心の闇をとかして
あたしは微笑むの
これがきっと
貴方と過ごす
最後の夜だから―…
心には
鍵を
唇には
嘘を
楽しかった時間を
壊さないように
あたしは振る舞う
闇夜にとかした
本音を隠して―…
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ゆらゆら ゆらゆら
切り取られた
水の世界で
ゆらゆら ゆらゆら
揺らめきながら
戯れるあなたは
何を想うの?
ゆらゆら ゆらゆら
切り取られた
水の世界を
ゆらゆら ゆらゆら
独り
彷徨いながら
あたしは馳せる
前世の記憶に―…
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貴方がくれた
『キーワード』
それは
心の奥にかけた鍵を開く
『パスワード』
溢れ出した
パズルのピース―…
組み立てて
思い出す誰かの面影
お元気ですか?
もう
どんな言葉も
届かないけれど
途切れた糸が
またいつか
貴方の元に
届くといいな…
ささやかな
願いをこめて―…